人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

葵トリオでベートーヴェン「ピアノ三重奏曲第5番”幽霊”」、マルティヌー「ピアノ三重奏曲第3番」、メンデルスゾーン「ピアノ三重奏曲第2番」を聴く ~ 小川響子、伊東裕、秋元孝介の熱演

2019年05月02日 07時21分56秒 | 日記

2日(木)。わが家に来てから今日で1672日目を迎え、新天皇が1日即位し「令和」の時代が幕を開けた というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

   戦争も大災害も振込詐欺もない平穏な令和の時代が続くように おいらも祈ってます  

 

         

 

昨日は、息子が昼食に牛丼と味噌汁を作ってくれました とても美味しかったです

 

     

 

夕食には「鶏もも肉のレモン焼き & ブロッコリーのガーリック・ソテー」と「人参とキャベツとスイートコーンのカレー味サラダ」を作ってくれました 私はとてもこれほど手間暇かかるレシピは作りません  どれもビックリするほど美味しかったです

 

     

 

         

 

昨日、トッパンホールで「第100回ランチタイムコンサート 葵トリオ  ARDミュンヘン国際音楽コンクール優勝記念」を聴きました プログラムは①ベートーヴェン「ピアノ三重奏曲第5番ニ長調作品70-1”幽霊”」、②マルティヌー「ピアノ三重奏曲第3番」、③メンデルスゾーン「ピアノ三重奏曲第2番ハ短調作品66」です 葵トリオはヴァイオリン=小川響子、チェロ=伊東裕、ピアノ=秋元孝介の3人から成ります 葵トリオの「あおい」は、あきもと、おがわ、いとう の頭文字を取って名付けられました

 

     

 

自席はG列23番、右ブロック右から2つ目です。会場はほぼ満席です。よく入りました

満場の拍手の中、ワインレッドの鮮やかな衣装の小川さんはじめ3人が登場し配置に着きます

1曲目はベートーヴェン「ピアノ三重奏曲第5番ニ長調作品70-1”幽霊”」です この曲はルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827)が1808年に作曲した作品70の2つのピアノトリオの一つですが、第2楽章の神秘的な響きから”幽霊”の愛称で呼ばれています 第1楽章「アレグロ・ヴィヴァーチェ・エ・コン・ブリオ」、第2楽章「ラルゴ・アッサイ・エデスプレッシーヴォ」、第3楽章「プレスト」の3楽章から成ります

3人の演奏により第1楽章が開始されますが、冒頭の激しい第1主題の演奏にガツンとヤラレました 3人は冒頭から聴衆を一気にベートーヴェンの世界に引きずり込みます そして それに続く推進力に満ちた力強い演奏は、まさに”これぞベートーヴェン”と言いたくなるような演奏です 聴きようによっては幽霊が出現したような雰囲気の第2楽章を経て、第3楽章は活気に満ちた演奏が展開します 弦の二人の演奏の素晴らしさはもちろんのこと、ピアノトリオの演奏でありがちな、ピアノが張り切り過ぎて弦の音を掻き消してしまうようなことがありません それでいて主張すべきところは主張しています。見事なアンサンブルと言うべきでしょう

2曲目はマルティヌー「ピアノ三重奏曲第3番」です この曲はチェコのボフスラフ・マルティヌー(1890-1959)が1951年に亡命先のアメリカで作曲した作品です。第1楽章「アレグロ・モデラート」、第2楽章「アンダンテ」、第3楽章「アレグロ」の3楽章から成ります

この曲は生まれて初めて聴く曲ですが、変化に富んだ面白い曲でした 特に第1楽章の冒頭、混沌とした合奏の中からそれぞれの楽器の旋律が浮かび上がってくるところが素晴らしく、第3楽章の親しみやすい民俗的な曲想が、いかにもチェコらしいと思ったりしました

 

     


プログラム後半はメンデルスゾーン「ピアノ三重奏曲第2番ハ短調作品66」です この曲はフェリックス・メンデルスゾーン(1809-1847)が1845年に作曲した作品です。第1楽章「アレグロ・エネルジコ・エ・コン・フォーコ」、第2楽章「アンダンテ・エスプレッシーヴォ」、第3楽章「スケルツォ:モルト・アレグロ・クアジ・プレスト」、第4楽章「フィナーレ:アレグロ・アパッショナート」の4楽章から成ります 個人的には、彼らがメンデルスゾーンを取り上げてくれたことが何より嬉しいです

3人が再登場し、第1楽章に入ります。冒頭の演奏が 予想したよりはるかに速いテンポだったので意外に感じましたが、聴いているうちに、メンデルスゾーン特有の疾走感を表現するにはこの速めのテンポが必要なんだろう、と納得しました  第2楽章は、ピアノにのせてヴァイオリンとチェロが奏でる二重唱がとても美しく、感動的でした    第3楽章はメンデルスゾーン得意のスケルツォですが、3人の演奏は、まるで妖精が森の中を飛び回っているような雰囲気が出ていて楽しく聴けました そして、第4楽章では弦楽器対ピアノ、ヴァイオリン対チェロといった3人の丁々発止のやり取りと、3つ楽器が溶け合ったアンサンブルが素晴らしかった

会場いっぱいの拍手とブラボーに、3人は新しい楽譜を持って登場、ピアノの秋元氏が3人を代表して次のようにあいさつしました

「今日は、第100回目という節目のランチタイムコンサートで演奏することができて、光栄に思います アンコールにハイドンの27番のトリオを演奏します この曲は、ロビーで販売している私たちのCDに収録されていますので、アンコールをお聴きいただいて いいなと思われたら、是非お買い求めいただければと思います

そしてハイドンの「ピアノ三重奏曲第27番ハ長調」から「フィナーレ:プレスト」を超スピードで軽快に演奏し 聴衆を興奮の渦に巻き込みました    それにしても、アンコールに託して 自分たちのCDを売り込むとは、演奏だけでなく商魂逞しく抜け目がないですね

いずれにしても、「令和」の聴き始めが若手のホープ「葵トリオ」の演奏でラッキーでした


     

コメント
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