人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

大友直人 ✕ 森麻季 ✕ 花房英里子 ✕ 福井敬 ✕ 大西宇宙 ✕ ミナトシティコーラス ✕ 東京交響楽団でベートーヴェン「第九」他を聴く ~ 第33回Kissポートクラシックコンサート

2024年09月04日 00時01分24秒 | 日記

4日(水)。わが家に来てから今日で3522日目を迎え、ロシアのプーチン大統領が2日、ノモンハン事件「戦勝」85年の記念式典などに出席するため、国際刑事裁判所(ICC)加盟国のモンゴルに到着したが、モンゴル政府はプーチン氏を歓迎し、逮捕しなかった  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

     

     国際的な批判を覚悟で逮捕しなかった理由は ロシアからの多額の経済援助じゃね?

  昨日は、娘が外食で私がコンサートだったので、夕食作りはお休みしました。腰痛が完治していないため 無理をしないことにしました  

         

昨夜、サントリーホールで「第33回 Kissポート クラシックコンサート」を聴きました プログラムは①ブラームス「大学祝典序曲」、②ベートーヴェン「交響曲第9番 ニ短調 ”合唱付き”」です 演奏は②のソプラノ独唱=森麻季、メゾソプラノ独唱=花房英里子、テノール独唱=福井敬、バリトン独唱=大西宇宙、合唱=ミナトシティコーラス、管弦楽=東京交響楽団、指揮=大友直人です

     

自席は2階C5列19番、センターブロック左から4つ目の席です ざっと見渡すとオケの定期公演と客層が違い、半数以上が合唱団の家族・関係者と思われます

オケは12型で、左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスといういつもの東響の並び コンマスはグレブ・ニキティンです

1曲目はブラームス「大学祝典序曲」です この曲はヨハネス・ブラームス(1833-1897)がブレスラウ大学から名誉博士号を贈られた返礼として1880年に作曲、1881年1月4日にブエスラウでブラームスの指揮により初演されました

大友の指揮で演奏に入りますが、中盤でファゴットを吹く福士マリ子の演奏する学生歌「高所より何がやって来るのか?」のフレーズを聴いていて、高校3年の時にクラスメイトYと一緒に聴いて勉強した旺文社提供のラジオ番組「大学受験講座」を思い出しました 一人だと途中で挫折する恐れがあることから、近所に住む友人Yを誘ってわが家で一緒にラジオを聴いたのです その頃、女子高を卒業して私立M音大声楽科に通っていたYの姉Mさんは、その後藤原歌劇団に入団し、その数年後 私は彼女に誘われて同歌劇団のオペラ「ペレアスとメリザンド」を観に行くことになりますが、それはこの際どうでもいいことです。反省しています

     

プログラム後半はベートーヴェン「交響曲第9番 ニ短調 ”合唱付き”」です この曲はルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827)が1822年から24年にかけて作曲、1824年5月7日にウィーンのケルントナートーア劇場で初演されました 第1楽章「アレグロ・マ・ノン・トロッポ、ウン・ポコ・マエストーソ」、第2楽章「モルト・ヴィヴァーチェ」、第3楽章「アダージョ・モルト・エ・カンタービレ」、第4楽章「プレスト ~ アレグロ・アッサイ」の4楽章から成ります

ところで、この曲の「第4楽章」の元になったのは、ベートーヴェンがシラーの「自由賛歌」に啓発されて作曲した「合唱幻想曲」です この曲は1808年12月22日に初演されましたが、この同じ日に初演されたのが「運命交響曲」と「田園交響曲」でした 当日は暖房が効かない会場で長時間演奏が続いたことから、聴衆は作品に感動して震えたのでなく、寒さに震えていたようで、初演は失敗だったと言われています

「ミナトシティコーラス」のメンバーは、中央に男声陣40数名、両サイドに女声陣120数名がスタンバイします 総勢160数名のコーラスは久しぶりに見ましたが、壮観です

演奏前に、大友がマイクを持って登場、この公演の趣旨について説明、「第九」が初演されてから今年が200周年になることから選曲されたこと、コーラスのメンバーは今年1月から練習を重ねてきたことなどを語りました ザっと見渡したところ平均年齢が高そうなので、練習も8か月くらいかける必要があるんだろうな、と想像しました

大友の指揮で第1楽章に入りますが、比較的速めのテンポでサクサクと演奏が進みます 第2楽章も速めのテンポで演奏され、この楽章が終わると、ソリスト4人が入場しステージ中央の奥にスタンバイします 第3楽章はこの曲で一番好きな楽章です この曲を聴くと、ファスビンダー監督「マリア・ブラウンの結婚」を思い出します 戦闘場面なのに穏やかで平和なこの曲が流れ、アンビバレントな効果を発揮しています ヴィオラセクションと第2ヴァイオリンの演奏が素晴らしい 竹山愛のフルートも冴えています 第4楽章は、冒頭のチェロとコントラバスによる重心の低い渾身の演奏が素晴らしい チェロは伊藤文嗣と笹沼樹のダブルトップ態勢ということもあり、音に迫力があります いよいよバリトン独唱が「おお友よ、こんな音楽はよそう!」と呼びかけ、合唱とともに「人はみな兄弟となる」と歌いますが、この日のバリトンは不調のようです 続いて入ってきたソプラノ、メゾ・ソプラノ、テノールが良かっただけに、とても残念です 私の耳が悪いのか、と一瞬疑ってしまいますが、さてどうでしょう 高速テンポにより金管楽器が咆哮し、濱崎麻里子のピッコロが冴え渡り、打楽器が炸裂し、弦楽器が渾身の演奏を展開したフィナーレは圧巻でした

ミナトシティコーラスの皆さん、お疲れさまでした 暑さにもめげず練習を積んできた成果が十分発揮できましたね 素晴らしいコーラスでした

     


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