人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

「アジア ユース オーケストラ東京公演2019」のチケットを取る~8月30日・31日:東京オペラシティコンサートホール / 伊坂幸太郎著「サブマリン」を読む / ブリのエサにチョコレート!?

2019年05月20日 07時17分41秒 | 日記

20日(月)。今朝思い出したのですが、1週間ほど前の日経朝刊に「チョコで養殖『チョコブリ』」という記事が載っていました 「ブリを養殖するのに、エサの中にチョコレートを入れると、ポリフェノールの成分が、ブリを切り身にしたときの変色を抑える」という内容でした これは愛媛県宇和島市の「宇和島プロジェクト」が始めた養殖だそうです 冷蔵のブリでは通常、生け締め後、赤みのある部分「血合い」が2日ほどで茶色に変わるが、チョコブリは5日経っても変色しないとのこと 変色は筋肉の色素であるミオグロビンが酸化して発生するが、チョコレートのポリフェノールがこの酸化を抑えるということです

魚でなく兎はどうかな、と思ってチョコレートをチョコっとモコタロの鼻に近付けてみましたが、クンクン匂いを嗅いでから そっぽを向きました ただし、ポリフェノールの含有率の高いリンゴ(果物ではブルーベリー、スモモに次いで第3位)の果汁100%ジュースは大好きで、毎日朝と晩にシリンジ2本分をやる時は脚に跳びついてきます 今年2月から2か月ほど病気になった時に、粉末の薬をリンゴジュースに溶かしてあげていたのに味をしめたようです そんなわけで もうチョコレートをやるのは止めました 私はと言えば、赤ワインは体内から活性酸素を取り除くポリフェノールの含有率が高く健康に良いので、夕食に洋食系の料理を作った時は赤ワインを飲んでいます

ということで、わが家に来てから今日で1690日目を迎え、米国防省は17日、高性能の空対空ミサイル160発と関連部品を計約3億1700万ドル(約349億円)で日本に売却することが承認されたと発表した というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     トランプ外交の押し売りだと思うけど ミサイル発射の仮想敵国はどこだろうか?

 

         

 

8月30日(金)と31日(土)に東京オペラシティコンサートホールで開かれる「アジア ユース オーケストラ 東京公演 2019」のチケットを取りました

8月30日(金)午後7時からの第1日目公演のプログラムは①リヒャルト・シュトラウス:交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」、②ラヴェル「ピアノ協奏曲ト長調」、③ブラームス「交響曲第4番」です ②のピアノ独奏はレイチェル・チャン、指揮はジョセフ・バスティアンです

8月31日(土)午後3時からの第2日目公演のプログラムは①リムスキー・コルサコフ「スペイン奇想曲」、②ブルッフ「ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調」、③リムスキー・コルサコフ:交響組曲「シェエラザード」です ②のヴァイオリン独奏は服部百音、指揮はリチャード・パンチャスです

このコンサートは毎年2日間とも聴いていますが、いつも純粋な若者たちの真摯な演奏に感動して帰ってきます

 

     

     

 

         

 

伊坂幸太郎著「サブマリン」(講談社文庫)を読み終わりました   伊坂幸太郎は1971年千葉県生まれ。東北大学法学部卒業。2000年「オーデュボンの祈り」で第5回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞しデビュー。2008年に「ゴールデンスランバー」で第5回本屋大賞と第21回山本周五郎賞をダブル受賞しています

 

     

 

この小説は、連作短編集「チルドレン」の続編にあたるもので、少年事件を扱う家庭裁判所調査官の武藤・陣内と、かつて犯罪を犯してしまった少年たちとの交流の物語です が、「チルドレン」は確かに読んだ記憶があるのですが、内容をまったく思い出せません したがって、「続編」ということを頭から追いやって読みました

未成年の棚岡佑真は無免許で自動車を運転中に歩道に乗り上げてジョギング中の男性を死なせてしまう 実は棚岡と田村と栄太郎の3人は小学校の時、登校途中に栄太郎が車に撥ねられて死亡した事件があり、残された2人は犯人を憎んでいた。その結果、棚岡は犯人に復讐してやろうとして、自動車運転中に意図せず全く別人を轢き殺してしまったのだった 10年前に栄太郎を轢いた”犯人”である若林青年は「自分が10年前にあんな事故を起こさなければ、こんな悲惨な事故は起こらなかったはず」と思い悩む

この作品の魅力は、滅茶苦茶なことを言い 支離滅裂な行動を取る陣内をはじめとする登場人物のキャラが際立っていることです

この小説は少年犯罪がテーマになっているので、普通の作家だと重苦しい内容になりがちですが、そこは伊坂幸太郎です。巧みな会話で深刻にならないようにクリアしていきます

物語は武藤が語る形で進められていきますが、扱う対象が「少年犯罪」という微妙な問題であることから、彼は次のように語ります

「少年と付き合うためのマニュアルめいたものでもあればいいと思うし、『言ってはいけない十の言葉』であるとか、『少年の心を開かせる二十の問いかけ』であるとか、そういった本が世に出てくれないものかと思うこともあるが、現実には、相手の少年によって『正解』は異なるのだ 『ジャズみたいなもんだよな』陣内さんは以前、言っていた。『相手の演奏に合わせて、即興演奏するのがモダンジャズだ。あっちが押してくれば、こっちは引いて、相手のメロディのおかげで、記憶の中のフレーズが急に思い出されることもある 最終的には、どっちが観客の心をつかむかの喧嘩だ 少年事件も同じようなものじゃねえか』と」

その時 武藤は『少年との対話は、喧嘩じゃまずいですよ。観客いないですし』と返すわけですが、『喧嘩じゃまずいですよ』で終わらないところが、伊坂幸太郎のいいところです

この小説は全編を通じてこの手の会話が交わされていて思わずニヤリとしてしまいます また、故意に事故や事件を起こしたのではない少年たちへの温かい視線を感じます 気軽に読めるエンタメ小説としてお薦めします

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