人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

東京藝大の無料コンサートがあります / 藝大モーニングコンサートで冷水乃栄流「Not Found for Orchestra」、ショスタコーヴィチ「チェロ協奏曲第2番」(Vc:山本大)を聴く

2019年05月17日 07時21分20秒 | 日記

17日(金)。わが家に来てから今日で1687日目を迎え、大相撲の新大関貴景勝が4日目の取組で負傷したため、夏場所5日目の16日、日本相撲協会に休場を届け出た というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

       力士の重量化とかいろいろ問題があるんだろうけど  あまりにももろ過ぎると思う

 

         

 

昨日、夕食に「豚バラ甘酢ネギ胡麻だれ」と「冷奴」を作りました 「豚バラ~」のお皿に載っている緑は豆苗(エンドウ豆の若菜)です。βカロチン、ビタミンEがたっぷり入っていて1袋98円  シャキッとして美味しいです

 

     

 

         

 

昨日、上野の東京藝大奏楽堂で「第3回藝大モーニングコンサート」を聴きました プログラムは①冷水乃栄流「Not Found for Orchestra」、②ショスタコーヴィチ「チェロ協奏曲第2番」(チェロ独奏:山本大)で、管弦楽=藝大フィルハーモニア管弦楽団、指揮=山下一史です

 

     

 

全席自由です。1階11列12番、左ブロック右通路側を押さえました オケはいつもの並びで、左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという編成。コンマスは戸原直氏です

1曲目は藝大4年在学中の冷水乃栄流君が作曲した「Not Found for Orchestra」です    

まず、この人の名前が読めませんでした   れいすいの えいりゅう?  配布されたプログラムを見て「ひやみず のえる」という読み方であることを知りました   演奏に先立って 本人から簡単な曲目解説がありましたが、長い髪の毛を後ろで束ねた写真から女子学生だとばかり思っていたら 登場したのは男子学生でした 本人の解説は簡潔明瞭で、演奏者をリスペクトする内容で好感が持てました

プログラム・ノートに書かれた本人の解説と合わせると、この作品は「ベートーヴェンの『第九』に『合唱不在』の状況を設定したもので、ズバリ、人間不在の 滅んだ世界の『第九』」とのことです

山下氏の指揮で演奏に入りますが、大きなフレームワークとしては、まず 第九交響曲の第4楽章、第3楽章、第2楽章、第1楽章の順に主要なテーマが断片的に現れては消え、その後 すべての楽章のテーマが順不同に現われては消えていくといった流れになっています  そして、最後はオルゴールの小さな音で「歓喜の歌」のテーマが奏でられ、静かにフェイドアウトしていきます    まるで、ベートーヴェンが手を振って別れを告げているかのようです

実に面白い曲でした   山下一史 ✕ 藝大フィルハーモニア管は伸縮自在な演奏を展開し、作品の魅力を存分に引き出していました


     


2曲目はショスタコーヴィチ「チェロ協奏曲第2番」です この曲はドミトリー・ショスタコーヴィチ(1906‐1975)が1966年、彼が60歳の時にわずか8日間で作曲しました 時期的には交響曲第13番と第14番の間に当たります。第1楽章「ラルゴ」、第2楽章「アレグレット」、第3楽章「アレグレット」の3楽章から成ります

藝大4年に在学中の山本君のソロで第1楽章が開始されます 苦悩の満ちた曲想と言えばよいのか、悲痛な叫びと言えばよいのか、ショスタコーヴィチ特有の沈潜した響きが支配します 山本君は作曲者が瞑想にふけっているかのように演奏します 第2楽章は短い序奏に続き、行進曲風の主題が奏でられますが、山本君の解説によると「ショスタコーヴィチの父が亡くなった窮乏のとき、母が稼ぎのために街頭でパンを売っていた時に歌った『買って下さいブーブリキ』の旋律を引用しているそうです。山本君は軽快に演奏しました 切れ目なく演奏される第3楽章では、チェロがまるでサイレンでファンファーレを鳴らしているような演奏を聴かせながらフィナーレに向かいます

山本君の演奏を聴いて一番印象に残ったのはリズム感が素晴らしいということです 演奏スタイルも堂々たるものでした。将来が楽しみです

 

     

 

         

 

無料コンサートのご案内です 6月22日(土)午後2時から上野の東京藝大奏楽堂で「第6回韓国芸術総合学校&東京藝術大学 交流演奏会 2019 in 東京藝大」が開かれます   日韓両国から各4名の学生が出演し、それぞれ得意とするピアノ曲を披露します 詳細は下のチラシをご覧ください

 

     

     

 

6月はすでに26回コンサートの予定が入っていますが、22日は たまたま 終日空いているので 聴きに行くつもりです

 

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