「仕事は何でもよい。しかし、する以上はまず身近な人から
尊敬される職業人になりなさい」
これは、５０年以上
ビジネスの世界にいた私のアドバイスだ。
たとえば、福岡支社時代のＩさんの話。
…Ｉさんは初々しさを
失わないベテランだった。
爽やかな笑顔の持ち主で、お客様の評判もよい。
周りの仲間から慕われていた。
成績もいつも支社全体の
ベストテンに入る成績優秀者だった。
Ｉさんのお嬢さんは、
あるテレビ局の１５分番組のレポーターだった。
キャリアの一人。
そのお嬢さんからあるとき母親像を聞いた。
「どこへ出しても恥ずかしくない母親。
私にとってもっとも魅力ある人。
もっとも尊敬できる女性です」
「ことばのご馳走」金平 敬之助著
身近な人に尊敬されること。一番身近な人とは家族だろうか…？
家族に対しては素顔の自分をさらしている。
その素顔の自分を評価して貰って尊敬されるなど
そんな素晴らしいことはない。
いつも駄目な人と言われ、
品のない自分を家族にさらし、
この年となっては開き直ってさえいる。
でも職場では課長さんや所長さんなどと
名刺の肩書きが人付き合いを
有利にしてくれてはいるけれど、
定年退職と同時に普通以下の
本来の惨めな自分に成りはてるのだろう…。
家族から「どこに出しても恥ずかしくないお父さん！」
と呼ばれてみたい。
早起き鳥
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