地底人の独り言

いつまでもみずみずしい感性を持ち続けて生きたいと願いつつ、日々の思いや暮らしを綴っていきます

山田富也さん

2010年09月22日 | Weblog
 


ありのまま舎専務理事の山田富也さんが日亡くなられた、ご冥福をお祈りする

 今朝の山陽新聞の訃報欄に「山田富也さん」の死が掲載されていたのを見て、涙が流れた。病名は「進行性筋ジストロフィー」であった。「障害者や難病患者が生活する施設の建設、出版や映画製作を通じて社会の理解を広めた功績により1992年度の朝日社会貢献賞を受けた」と記載もされている。

 私が「ありのまま舎」と山田富也さんと出会ったのはドキュメント映画映画「車椅子の青春」(1977年製作)であり、山田さんの自叙伝『隣り合わせの悲しみ』(1975年刊)や『筋ジストロフィー症への挑戦』(1983年刊)も読んだ。

 その自叙伝の中には、「はしがき」は次のように書き出されている。「進行性筋ジストロフィー。この長々しい名前の病気は、いまでこそ、多少、一般の人々に知られてきました。しかし、まだまだ馴染みのうすい病気です。私は通称“筋ジス”と呼ばれているこの病気の患者です。そして、20歳をすぎてもまだ生きている患者です。この病気の多くの仲間はもっと年若くして死んでいます。私だって明日の生命はわかりません」と。

 そして、本文の中には次のような誌も掲載されている。

 永遠という言葉を私はうらむ
 刻まれていく短かな時間に
 いたわりのきもちをよせながら
 必死に私は生きていく (中略)

 ささやかな時間と小さな幸せを
 私にもう一度あたえてください
 そうしたら悲しみの多かった人生に
 笑顔でこの短い人生に
 別れをつげましょう
 
 「明日の生命はわかりません」と書かれてから、以来35年間頑張って生きてこられ、「ありのまま舎」の事務局長、専務理事の要職に就かれて活躍されてきたことに敬意を表しつつ、心からのご冥福をお祈りする。

 
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 証拠品改ざん | トップ | エンディング »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (しゅう)
2010-10-01 12:41:50
大切に思っていて下さってありがとうございます。現在、ありのまま舎にかかわっている一人として本当にありがたいです。
返信する
恐縮です (地底人)
2010-10-01 22:06:26
訪問&コメント、恐縮です。感謝。
「ありのまま舎」、頑張ってくださいね。私たちにもできることがあれば、ご連絡くださいね。
返信する

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事