ありのまま舎専務理事の山田富也さんが日亡くなられた、ご冥福をお祈りする
今朝の山陽新聞の訃報欄に「山田富也さん」の死が掲載されていたのを見て、涙が流れた。病名は「進行性筋ジストロフィー」であった。「障害者や難病患者が生活する施設の建設、出版や映画製作を通じて社会の理解を広めた功績により1992年度の朝日社会貢献賞を受けた」と記載もされている。
私が「ありのまま舎」と山田富也さんと出会ったのはドキュメント映画映画「車椅子の青春」(1977年製作)であり、山田さんの自叙伝『隣り合わせの悲しみ』(1975年刊)や『筋ジストロフィー症への挑戦』(1983年刊)も読んだ。
その自叙伝の中には、「はしがき」は次のように書き出されている。「進行性筋ジストロフィー。この長々しい名前の病気は、いまでこそ、多少、一般の人々に知られてきました。しかし、まだまだ馴染みのうすい病気です。私は通称“筋ジス”と呼ばれているこの病気の患者です。そして、20歳をすぎてもまだ生きている患者です。この病気の多くの仲間はもっと年若くして死んでいます。私だって明日の生命はわかりません」と。
そして、本文の中には次のような誌も掲載されている。
永遠という言葉を私はうらむ
刻まれていく短かな時間に
いたわりのきもちをよせながら
必死に私は生きていく (中略)
ささやかな時間と小さな幸せを
私にもう一度あたえてください
そうしたら悲しみの多かった人生に
笑顔でこの短い人生に
別れをつげましょう
「明日の生命はわかりません」と書かれてから、以来35年間頑張って生きてこられ、「ありのまま舎」の事務局長、専務理事の要職に就かれて活躍されてきたことに敬意を表しつつ、心からのご冥福をお祈りする。
「ありのまま舎」、頑張ってくださいね。私たちにもできることがあれば、ご連絡くださいね。