今月1日に少しだけ雨が降ったものの、その後35度前後の酷暑が続き、雨も全く降らない。そんな日々だが、それでもお盆を過ぎて、朝夕は少しだけ涼しくなってきている。明け方、網戸にすると少しだけ涼しい。
しかし、一方では私が網戸にすると愛猫・ハルが飛んできて、ベランダに出る。一度それを許すと、毎朝4時過ぎにはニャーニャーと鳴いて、外へ出せという。時計など見えないはずであり、体内時計はとても正確。
その愛猫・ハルは、私がパソコンを打っているときは、横のプリンターの上で眠っている。昨日は少しだけ外出して帰ってきてもまだ眠っていた。可愛いったらありゃしない。
今、読書ルームで読んでいるのは、1985年度の第一回坪田譲治文学賞を「心映えの記」(中央公論社刊)で受賞した太田治子著『明るい方へ 父・太宰治と母・太田静子』(朝日新聞社刊)。
太田治子さんには、私が坪田譲治文学賞の事務局を担当させていただいていた頃、坪田譲治文学賞関連企画で、来岡いただきご講演もお願いした。その際には、少しだけお話をさせていただく機会もあったが、とても素敵な方だった。
そんなことも思い出しながら、書棚にならんでいる『明るい方へ 父・太宰治と母・太田静子』を取り出し、今ページをめくっている。
この本を読むと、やはり太宰治の『斜陽』を再度読まないわけにはいかないと思ったり。ただ、書棚を探したが、『斜陽』が見つからない。どうしたもんじゃろうのお。
新聞紙上の広告で知ったのが、ご縁をいただいている沢山美果子先生の最新の著書・岩波新書『性からよむ江戸時代 ―生活の現場から―』。昨日、やっと購入した。
定年退職以降は、本は買わないで図書館で借りて読むことを基本としているが、さすがにご縁をいただいている沢山先生の著作であり、買わないわけにはいかない。
なかなかバタバタして書店に行けなかったので、一昨日スーハー内の書店行くと、「岩波の出版物は注文となっています」とのことだった。
なので、昨日イオン内にある「未来屋書店」で購入した。孫たちはこの未来屋書店でよくアニメを購入しているが、私はほとんどない。それ故、「ブックカバーはセルフで」はとても新鮮だった。時代は様々に変化している。
この沢山先生の岩波新書、「はじめに」と「あとがき」だけを読んだのだが、とても興味深く何だかワクワクした。こうした本でワクワクするのは珍しい。
太田治子著『明るい方へ 父・太宰治と母・太田静子』を読むのを少しだけ先にして、この本を読もうかと思ったりもしている。
読みたい本はいくらでもあるのに、読める本はほんのわずか。それが切ない。