この、引越しは間違いだったのだろうか。
不動産屋さんは手に負えないような物件を押し付けたんだろうか。
騙されちゃったんだろうか。
そんな気持ちを持て余しながら、黙々と引越しの荷物を片付けた。
子供達がテレビを見たいと言ったから線を繋いだものの全く映らない。
電波が悪いんだろうか?
お兄ちゃんは『ごくせん観たい!』と必死に訴えていたけれど
何度やっても映らない。
いつもなら怒り出すお兄ちゃんも疲れきった私を見て
『良いよ。パソコンで再放送見るから。。。』と諦めたように
自分の部屋の荷物を片付け布団にもぐりこんだ。
『ごめんね。これが現実なんだよね。お母さん離婚したんだって今ようやく気がついたよ。お母さんが離婚したことでお兄ちゃんやあーちゃんを振り回してしまったんだなって。迷惑かけっちゃったんだなって。』
『そうだよ。迷惑さ。今さらだよ』
荷物が片付け終わると外は明るくなっていた。
あーちゃんの布団に潜り込んで、ウトウトとしていたら突然携帯が鳴った。
6時だった。朦朧として電話に出ると『ちっこ!お母さん!寝てんの!?』
『うん。今寝たとこ。寝る場所ないし徹夜して片付けた。風邪は治ったの?
もう、片付いたから無理してこなくても良いよ』
『もうね。7時のバス乗るのに家出るとこ。1時間位で着くから!』
お兄ちゃんも起きてきて、昨日買ったパンをみんなでかじった。
モソモソと固くなったパンを無言で食べた。
『テレビついた?』『まだ』
『あーちゃん、テレビみたいよー』とグズグズと言い出した。
もう一度、テレビの裏をよく見ると繋いだ線が折れて穴に入っていない事に気がついた。
ゆっくり差し込むとザーと言っていた画面がくっきりと映った。
『わー!ついた!お母さん偉い!』とあーちゃんが飛び跳ねて喜んだ。
やった。やった。とみんなで笑うとちょっとホッとした。
そうこうしているうちに電話が次々と鳴り出した。
友達に弟夫婦。
友達には片付いた事を知らせ弟には水道が水漏れをしている事を伝えた。
母が到着して、昨日の引越しやさんもやってきた。
食洗機は勝手にホースを切ったわけじゃなくて、右に置いてあったのを
今度は左に置いたからその分短くなったのだと分かった。
『勘違いしてすみません。でもこれじゃあ危なくて使えないです。。』
『いやいや。良いですよ。この辺のホームセンターに行ってホース買ってきますから。色とか拘らなかったら付け替えてあげますよ』
私の勘違いだったのに怒る様子もなくホースを買いに出かけて行った。
大きなバタバタと走る足音と共に弟夫婦がやってきた。
『どれどれ!』と弟が入ってきて
『お姉さん!今日も手伝いますよーー!』と元気良く弟のお嫁さんも後に続いて入ってきた。
弟のお嫁さんには引越しの荷造りも殆ど通い詰めで手伝ってもらっていた。
『もう、片付いたから良いんだよ』と言ったけど
『食卓テーブルもないって言うし、調理台もないって言うから家にあった、
使っていないワゴンと小さいけどテーブル持ってきましたよ。』とニコニコと笑って言った。
弟は水道のところでゴソゴソと何かやっていた。
見るとパッキンを買ってきて交換してくれていた。
『こりゃあ。蛇口がダメになってるんだな。ホームセンターで買ってきてやるから』トコトコと出かけていった。
あっという間に午前中が終わり、引越し屋さんが1時間以上かけてホースをあちこちのホームセンターを探し回ってようやく帰って来た。
『勘違いで呼びつけて、ホースまで探しに行って頂いてすみません。』と謝ると
『いいよ。いいよ。』と手を振ってホースを付け替えて、山に積まれた空のダンボールも引き取ってくれて帰って言った。
ダンボールがなくなると部屋はいくらか広く感じられて、水漏れも直り洗濯をする事ができた。
冷蔵庫の傷も透明なフィルムを弟が張ってくれて傷が目立たず怪我もする心配がなくなった。
暮らせる目処がたってようやく気持ちが落ち着いた。
その後もパソコンが繋がらなかったり、洗面所の水漏れがあったりと次々とトラブルに襲われたけど、結局みんながすっ飛んできてくれてあっという間に治していってくれた。
今まで生きてきて、これほど誰かの力を借りた事はないかもしれない。
トラブルが『あなたは一人じゃないよ』と教えてくれた。
あの家を離れて、元夫の事を思い出す事が減った。
想い出のない我家。
これから想い出を積み重ねていく我家。
私達親子3人は
また、次の角を目指して歩き出す。
沢山のありがとうを心に詰め込んで。
ブログのみなさんにもまたお会いできて嬉しいです。
パソコンはこのまま繋がらないんじゃないかと思いましたが
無事に買い換える必要もなく直って、また皆さんの名前をみて、
変わらないものもあるんだよと教えて貰いました。
いない間も話を聞きに来てくれたみなさん。
温かい言葉をかけてくださったみなさん。
本当にありがとうございました。
不動産屋さんは手に負えないような物件を押し付けたんだろうか。
騙されちゃったんだろうか。
そんな気持ちを持て余しながら、黙々と引越しの荷物を片付けた。
子供達がテレビを見たいと言ったから線を繋いだものの全く映らない。
電波が悪いんだろうか?
お兄ちゃんは『ごくせん観たい!』と必死に訴えていたけれど
何度やっても映らない。
いつもなら怒り出すお兄ちゃんも疲れきった私を見て
『良いよ。パソコンで再放送見るから。。。』と諦めたように
自分の部屋の荷物を片付け布団にもぐりこんだ。
『ごめんね。これが現実なんだよね。お母さん離婚したんだって今ようやく気がついたよ。お母さんが離婚したことでお兄ちゃんやあーちゃんを振り回してしまったんだなって。迷惑かけっちゃったんだなって。』
『そうだよ。迷惑さ。今さらだよ』
荷物が片付け終わると外は明るくなっていた。
あーちゃんの布団に潜り込んで、ウトウトとしていたら突然携帯が鳴った。
6時だった。朦朧として電話に出ると『ちっこ!お母さん!寝てんの!?』
『うん。今寝たとこ。寝る場所ないし徹夜して片付けた。風邪は治ったの?
もう、片付いたから無理してこなくても良いよ』
『もうね。7時のバス乗るのに家出るとこ。1時間位で着くから!』
お兄ちゃんも起きてきて、昨日買ったパンをみんなでかじった。
モソモソと固くなったパンを無言で食べた。
『テレビついた?』『まだ』
『あーちゃん、テレビみたいよー』とグズグズと言い出した。
もう一度、テレビの裏をよく見ると繋いだ線が折れて穴に入っていない事に気がついた。
ゆっくり差し込むとザーと言っていた画面がくっきりと映った。
『わー!ついた!お母さん偉い!』とあーちゃんが飛び跳ねて喜んだ。
やった。やった。とみんなで笑うとちょっとホッとした。
そうこうしているうちに電話が次々と鳴り出した。
友達に弟夫婦。
友達には片付いた事を知らせ弟には水道が水漏れをしている事を伝えた。
母が到着して、昨日の引越しやさんもやってきた。
食洗機は勝手にホースを切ったわけじゃなくて、右に置いてあったのを
今度は左に置いたからその分短くなったのだと分かった。
『勘違いしてすみません。でもこれじゃあ危なくて使えないです。。』
『いやいや。良いですよ。この辺のホームセンターに行ってホース買ってきますから。色とか拘らなかったら付け替えてあげますよ』
私の勘違いだったのに怒る様子もなくホースを買いに出かけて行った。
大きなバタバタと走る足音と共に弟夫婦がやってきた。
『どれどれ!』と弟が入ってきて
『お姉さん!今日も手伝いますよーー!』と元気良く弟のお嫁さんも後に続いて入ってきた。
弟のお嫁さんには引越しの荷造りも殆ど通い詰めで手伝ってもらっていた。
『もう、片付いたから良いんだよ』と言ったけど
『食卓テーブルもないって言うし、調理台もないって言うから家にあった、
使っていないワゴンと小さいけどテーブル持ってきましたよ。』とニコニコと笑って言った。
弟は水道のところでゴソゴソと何かやっていた。
見るとパッキンを買ってきて交換してくれていた。
『こりゃあ。蛇口がダメになってるんだな。ホームセンターで買ってきてやるから』トコトコと出かけていった。
あっという間に午前中が終わり、引越し屋さんが1時間以上かけてホースをあちこちのホームセンターを探し回ってようやく帰って来た。
『勘違いで呼びつけて、ホースまで探しに行って頂いてすみません。』と謝ると
『いいよ。いいよ。』と手を振ってホースを付け替えて、山に積まれた空のダンボールも引き取ってくれて帰って言った。
ダンボールがなくなると部屋はいくらか広く感じられて、水漏れも直り洗濯をする事ができた。
冷蔵庫の傷も透明なフィルムを弟が張ってくれて傷が目立たず怪我もする心配がなくなった。
暮らせる目処がたってようやく気持ちが落ち着いた。
その後もパソコンが繋がらなかったり、洗面所の水漏れがあったりと次々とトラブルに襲われたけど、結局みんながすっ飛んできてくれてあっという間に治していってくれた。
今まで生きてきて、これほど誰かの力を借りた事はないかもしれない。
トラブルが『あなたは一人じゃないよ』と教えてくれた。
あの家を離れて、元夫の事を思い出す事が減った。
想い出のない我家。
これから想い出を積み重ねていく我家。
私達親子3人は
また、次の角を目指して歩き出す。
沢山のありがとうを心に詰め込んで。
ブログのみなさんにもまたお会いできて嬉しいです。
パソコンはこのまま繋がらないんじゃないかと思いましたが
無事に買い換える必要もなく直って、また皆さんの名前をみて、
変わらないものもあるんだよと教えて貰いました。
いない間も話を聞きに来てくれたみなさん。
温かい言葉をかけてくださったみなさん。
本当にありがとうございました。
それでも、ちっこさん親子を取り巻くたくさんの善意の人たちがいるということだけで、私はすごく安心です。
ちっこさんがまじめに、必死に生きてきたからですよ。
元夫さんから、元夫さんとの家から離れてよかった。
物理的にも、精神的にも。
引越しのトラブルも時がたてば笑い話になるかも。
いっぱいいっぱい、思い出を作ってくださいね。
家の保証人やら仕事の保証人やら、いつも嫌な顔ひとつせずにしてくれるので、足を向けて眠れません。
子供頃は自分達を守る事でお互いを思いやる余裕もなく育ってきましたが、今は弟がいてくれて本当に良かったと思います。
小さな草花にも感謝、感謝の毎日です。
いつもありがとうございます。
、力を貸してくれました。
私の離婚が多くの人に心配と迷惑をかけているんだと
心苦しくもなりました。
いつか、みんなに恩返ししたい。
そんな気持ちになりました。
ありがとう。
きっと私たちは、すぐ物事を悪い方に
考える癖があると思うのです。
「やっぱりダメなんだ」「あのバチがあたったんだ」
「しないほうがよかったんだ」って。
私は、自分で気をつけていないと、
すぐ悪い方に、より悲観的に意味付けしてしまいます。
私はある時まで「期待するな」「浮かれるな」と
自分に言い聞かせてきました。
でも、失敗があったって、勘違いがあったって
それはそれで、いいのだ、と。
人生、完璧になんて行かないのは当たり前で
うまくいかなくても、それは別にバチが当たったわけでも
何でもないのだと、元夫と別居してから
そう思えるようになりました。
ちっこさんが、心から思って選んだことは
ちっこさんにとって真実だし、いいことに決まってますよ。
災い転じて福となる!
問題を嘆くのではなく、解決すればいいのだと
思えるようになりました。
ちっこさんは次々解決して前へ歩いていますよ。
後はもう希望に向かうだけです♪
応援隊もたくさんいるのですから(^^)
引越しは本当に疲れますから
どうかお体をお大事にしてくださいね。
心配していましたけど、安心しました。
本当に友達や、家族はありがたいですよね。
僕は親戚とも疎遠になってしまって、両親もいなく
一人っ子なので、今のマンション借りるのに、保証人がいなくて困っていた所、仕事での知り合いの人が快く保証人になってくださいました。本当に涙が出るほどうれしかったなぁ。
失礼な言い方ですけど、遠い親戚より近くの他人の方が頼りになる事を実感しました。
遠く離れていても、心の支えは、同じような境遇の方しか、分って頂けないので、ちっこさんのブログは、本当に心の支えです。
これからも宜しくお願いします。
人は1人じゃ生きていけないね。
いろんな所でいろんな人に支えられて生きてますよね。
ちっこさんの頑張りが、あたしの支えにもなっています。
子供さんの「TV見たい!」という言葉もきっと、
ちっこさんのパワーになってます。
あたしも引っ越しをした時にいろんな人が手を差し伸べてくれました。
感謝して、また明日もがんばりましょうね♪
こちらこそ・・・パワーを頂いて・・・本当にありがとう
本当にそうですね。
どうしよう。本当に住めるのか?と思いましたが
ちゃんと住めるようになりました。
元夫に追い出されたという想いも強く、なんとしても
いい引越しをしたいと肩に力が入りすぎていたんですね。
絶対とか完璧なんてないのにね。
いつもありがとうございます。
ちゃんとどこかで誰かが見ていてくれているんですよね。
私も今回は本当に周りに助けられました。
このブログのみなさんにもとても励まされています。
いつもありがとうございます。
自分が助けられたように私も誰かの力になれたらと思いました。
今回の引越しで、誰かの為に力になるという事は
どういうことなのかを教えられました。
夫の犠牲になったり、舅の人生に自分の人生を切り売りしたりして生きる事が誰かの為と思い込んでいた
あの頃が恥ずかしくなりました。
みんなに感謝してまた頑張ろう!
いつもありがとうございます。