トンネルの向こう側

暗いトンネルを彷徨い続けた結婚生活に終止符を打って8年。自由人兄ちゃんと天真爛漫あーちゃんとの暮らしを綴る日記

聞こえた声

2006-09-18 15:58:12 | 
土曜日に一回目の資格試験に向けての受講を受けてきた

子供達を夫に預けて朝から電車に乗って出かけた

受講が始まってこれからの流れを聞いているうちにとてもやる気が出てきた

家に帰ると夫は子供達を連れてビデオ屋へ出かけていて留守だった

あわただしく出かけたので家の中が朝のままだった

受講が新鮮だったのと違う世界を覗けた事で私自身が久々に興奮状態だった
じっとしているのが勿体無い気持ちであちこちと掃除を始めた

パソコンの上を掃除しているとメモが落ちた
よく見ると競馬の馬連を書いたメモだった
高揚していた気分があっという間に地の底に落ちていった

周りを少し探すと今度は住宅情報の雑誌が出てきた
あちこちに印がしてある
その横にソファー、椅子、机、その他で100万と書いてあった

これは?なに?

新しい事務所でも開くつもりなのだろうか
暫くは友達の事務所に一角を借りて仕事をすると言っていたけれど嘘だったんだろうか・・・

掃除を終えて、台所に立ち夕飯の仕度を始めた
たまねぎを切って鼻がツンとしたとたん涙がボタボタと手に落ちた

誰もいない事も手伝って声を上げてオイオイと泣いた
なんだか分からないがとにかく泣けた

いったいいつまで私はこんな風にひとつひとつに振り回されて生きていくのだろう
私が結婚した意味はなんなのだろう

夫と結婚してからのさまざまな出来事が湧き上がって、いったいなんで結婚したのだろうと考えて泣けた

ただ静かに暮らしたかった
いつも、願いはそれだけだった

でも静かだった事など一度もなかった
落ち着けば次の事件。ひとつ片付けばまた次の事件
と息をつく暇も無くやって来る

「ただみんなで暮らしたいだけなんだ」と泣いた

そろそろみんなが帰ってくると思い顔を冷たい水でジャブジャブ洗っていると
声が聞こえた


 それが、あなたの学びなのだ

何度も同じ間違いを繰り返すには理由がある
それがあなたの学びだからです
その学びを乗り越えられるまで何度も同じ事があなたに起こるのです
というメッセージを思い出した

あー。そうだったのか・・・・
夫が何度も問題行為を起こす。その度に今度こそ離婚を決意しながら離れられずにいた

私が離婚をして自立をするそれが学びだったんだ
それが出来ない限り夫は何度も私に学びを教える為に問題を起こし続けるのだ

そう気がついた途端また泣けた
だって別れたくないのだ
ずっとみんなで片寄せあって生きて生きたいのだ

でもそれでは私の学びは終わらない

頭を殴られたような声だった
心から湧き上がった声だった

その夜惚けたようになりながら本を読んでいた
ある老人が殺された孫の為に犯人を捜す決意をするページを読んでいた

ある人が「お爺さん。犯人を捜してもお孫さんは帰ってこない。探してなんになるんですか?何をしたって結果は同じかもしれない」そう説得した

「ああ、そうだよ。だけど大切なのは結果じゃないんだ。結果は利不屈で全然納得がいかないかもしれない。でもそこまで行くあいだの事が大切なんだ。
もう受身でいるのはまっぴらなんだ。じっと座っていて何かがやって来てほんのちっとしか残っていない人生をまた取り上げられてゆくのを黙って見ているのは嫌なんだ」

この一節に心が震えてまた一度収まった涙があふれてきた

私はまだ納得していないんだ
この先に起こる事はもう結果が決まっているのかもしれない
でも私はまだそこまで行くための悪あがきをしていないんじゃないかって・・・

私の自立への道は今始まったばかりだし、夫もまだ自分の依存症を認めていない
だったらもう少し悪あがきをして自分が納得するところまで行って見よう。

自分が納得できるまで悪あがきをしてみよう

今日も聞いてくれてありがとう