トンネルの向こう側

暗いトンネルを彷徨い続けた結婚生活に終止符を打って8年。自由人兄ちゃんと天真爛漫あーちゃんとの暮らしを綴る日記

笑っちゃうよ

2006-09-07 22:01:04 | 元夫婦
今日ほど夫の呪縛ら逃れたいと思った事はない
全く自分の病の馬鹿さをつくづく思い知らされた

今日は友達に子供を遊ばせながらお昼も一緒に食べようと誘われていた
朝から私はバタバタと動いていた

夫がやって来て
「今日は社会保険センターに行って来るよ」と言った
昨日ようやく友達から連絡が来て、友達の勧めてくれたフランチャイズをやる方向に決まった。

その事で行って来ると言った
私がいろいろ聞きたくて話そうとしているのに夫は「急ぐから」と言って
朝の9時にもならないうちに家から飛び出していった

その慌てぶりに少し変だなって思ったけれど、進む方向が一応決まったのだから
本人もせっかちに何でも決めたくなっているんだろうと思った

友達との待ち合わせの時間が迫って玄関へ行くと下駄箱に夫が社会保険センターに
提出する大切なカードが置きっぱなしになっていた
そのカードがないと番号とかもわからないし手続きも出来ないはずだった

不思議に思って夫に電話を掛けた
何度鳴らしても夫は出なかった

カードを忘れて気がつかないなんておかしい
社会保険センターに行くというのは嘘だったのか?
こんな朝早くに行くなんてどうもおかしい
私の話も上の空で聞いてたっけ・・・・

もしかして朝市でパチンコにでも並ぶつもりだったのだろうか
いろんな考えが頭を駆け巡って動揺した
そこへ夫から電話が掛かってきた

「もしもし・・」電話の向こうに耳を済ませた
「お父さん社保のカード忘れてるよ。これないと駄目じゃないの?」

「え?忘れてた?」
「出かけてから何時間経ったと思ってるの?まだついてないの?持ってないことも気がついてなかったの?社保に行ってるんじゃないの?」矢継ぎ早に質問した

夫はしどろもどろに
「いや・・・。気がついてなかった。まだついてないんだ・・・」
もう何にも聞きたくなくなって
「あ!そう!」と言って電話を切った

無性に腹がたってしょうがなかった
今度はパチンコ三昧なの?ともう頭がいっぱいになった

それから友達に会って子供を遊ばせていても気持ちはすっきりせず
今夫はどこにいるのだろうとそればかりを考えていた

せっかく誘ってくれた友達も「元気ないね」と心配してくれる始末だった

重い足で家に帰ると夫が真っ青な顔でトイレから出てきた
その顔を見て私はやっぱり疚しい事があるんだと確信した
夫は私を探るように覗き込んだ

私は黙っていた

「いや。忘れてるって気がつかなかったんだよ・・・」と夫から言ってきた
「出かけてから何時間も経ってたよね。」と言ったら

夫が口を尖らせながら
「ごめん・・・漫画喫茶行ってたんだ・・・」

「え?漫画喫茶?そんな早くからやってるの?」
「24時間営業だからやってるよ。朝は半額だからさ・・・
400円が200円なんだよ!」と興奮して話し出した

「それなら何でそんな青い顔してんの?」

「いや・・・社保にまっすぐ行かないで道草してたのばれちゃったから・・・
ちっこ凄い怒った声してたし・・・・」

全く笑っちゃうと思った
それが本当か嘘かなんてもうどうでも良かった
夫のそんなくだらない理由に私はずっと振り回されて
自分がその事で頭をいっぱいにして楽しむ時間を潰してしまった事が本当に
馬鹿馬鹿しかった

もう夫が何をしてもどうしていてももう関係ない
これから先夫がパチンコにのめり込もうが、テレクラに嵌ろうが私には関係ないと心底思いたい

私はきっと今回の事で安心してもまた次の不安を探し続けるのだ
夫がああしないか。こうしないか。
と次々と自分の中で不安を作り上げて私は一生を終わるのだ

そんなの絶対嫌だ!
私は私が楽しむ時間をもう夫に取られたくない!
私は私を楽しむんだ!

電話を握って昨日行った無料講習会のセンターに電話をした

「昨日の講習受けます!来週の土曜からでます!」

そして夫の目をまっすぐに見て

「私。資格取ることにしたから。来週から通うから。全部で11回だから。その時の留守番宜しく!」と宣言した

夫は目をパチクリして
「わ。わかった。がんばって」と言った