安倍内閣総理大臣の所信表明演説が、演説の翌日新聞各紙で取り上げられていた。その中でカタカナ語(英単語、和製英語等)が前任者よりもかなり多く、随分批判されていたようだ。
カタカナ語は、日本語で表せるのならば日本語で表すのが、教養であり、公務員、特に特別職公務員(政治家)の心がけるべきことだと思う。この考えについては、Innovation(2006.09.26)でも取り上げた。
さて、新聞各紙によればカタカナ語は109あり、その数は小泉前首相の4倍だという。109のカタカナ語が日本語で表せるものと、そうでないものをきっちり分類しているのか、自分で読まない限りこれは何とも言えないと思った。たとえば北朝鮮の「ミサイル」や「テロとの戦い」というような単語も含めて109と言っているのならば、それはやはり、何らかのバイアスがかかっているものと考えなければいけない。全英連参加者の英語・日本語フィルタを通して読み直してみたら、どう感じるか… もちろん、このフィルタの目が大きすぎるかもしれないし、目詰まりしているかもしれないけどね。
演説の全文を探していたら、こんなサイトがあった。
読んでみる?安倍首相・所信表明演説の「全文」 - iza
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/21313
こんなのもあった。
第165回国会における安倍内閣総理大臣所信表明演説
http://www.kantei.go.jp/jp/abespeech/2006/09/29syosin.html
大本営発表ではないが、総理官邸のウェブサイトに載っていた方のテキストを使ってみた。あくまでも原稿なので、この通り読んでいたかどうかわからないことを前提として、単語チェックを実施した。単語として抜き出せない場合、前後の単語も含めて抜き出してみた。
リストアップしてから、僕の印象で◎△×をつけてみた。あくまで◎は僕が見た印象。僕には、日本語を使った他の表現が思い当たらないという意味。
【例】 ミサイル◎
と、言うように。
全部数えてみたけど、109はなかった。
同僚とも検討して、一覧表にしてみようと思う。できあがったら、ブログで発表したい。