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肉食の系譜
ダイノワールド2015ヨコハマ恐竜博 (1)
予想以上に獣脚類が多くて、満足できました。写真の枚数も多くなり、猛暑に加えて緊張でのどが乾きました。途中でかき氷でも食べないとダメかも。
なるほど、これは米国のWestern Paleontological Laboratories, Inc. (WPL)の全面協力による企画ですね。それでほとんどが北米ものという。目玉がどうとかではなく、良い標本を持ってきています。ところどころに英語の解説パネルが併置してあるのは、WPLが持っている恐竜博物館から借りてきたものでしょう。ケラトサウルス、タニコラグレウス、アロサウルス・ジムマドセニ、カンプトサウルス、ドリオサウルス、ハーパクトグナトゥスなど大部分のものはWPLのカタログにあります。
全身骨格を下からライトアップするなど、標本を美しく展示する技術は本格的で、向こうの博物館と同様に再現したのでしょう。ただ一部、解説がわかりにくい所があり、カマラサウルスの尾椎の病理的痕跡などは、二分脊椎とか強直症とかがどういう状態をいうのか、もう少し説明があってもよいと思いました。
ケラトサウルス対タニコラグレウスの「つかみ」の後、三葉虫、ウミユリ、レバノンの魚類化石、モササウルスなどミネラルショーの雰囲気が続きます。特にアンモライトを加工したジュエリーは、完全にミネラルショーのノリだなあと思っていると、ヘスペロサウルス、ステゴサウルスあたりから盛り上がっていき、タニコラグレウス、マジュンガサウルス、ナノティランヌスと引き込まれていきます。「ティンカー」よりも、むしろアロサウルス対ケラトサウルスの方が目を引くような。そして最後の広いスペースではトルボサウルス、アロサウルス、ケラトサウルスの三役そろい踏みの周りに、カンプトサウルス、ドリオサウルス、ディプロドクス、ブラキオ模型などを配するという布陣。一方でキッズ向けのアトラクションや記念撮影、遊び場も充実というわけですね。
最後のショップは図録もポストカードもなく、買うものがあまりなかった。海洋堂のカプセルQ白亜紀くらいでした。マスターフォッシルの店舗はあるのでスピノ歯やサルタサウルスの卵殻くらいは買えます。いや失礼、お金のある方は高い化石も買えます。あと、まつもとかずや氏の折り紙はありました。
トルボサウルスは公式サイトの写真の通りですね。このヨコハマ恐竜博の展示の後、研究機関に入るとあるので、組み上げたものをバラしてこれから研究するようです。そうすると情報が出てくるまでしばらくかかるのでしょう。
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