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2015メガ恐竜展



もう10年以上は「恐竜博評論」をしているが、ちょっと変わった恐竜展でした。「巨大化」と「大型化」は違うのではないか、とか。大型化にはそれなりのメリットがあり、その時の環境と生物のボディプランが許す限り、それぞれの系統で大型化するものは現れるということでは。また、生物としては適応度を上げるように進化しているのであって、大型化はひとつの戦略に過ぎないと思いますが。
 トゥリアサウルスを見逃すな!は確かに斬新だった。むしろ後半身の骨の方が完全に見つかっているのに驚いた。




今回、展示物の配置や照明の仕方にいくつか不満な点が見受けられた。限られた予算の中、少しでも新種の恐竜が公開されたことは、ありがたいことである。しかし、であればこそ、せっかくのライスロナックス(リスロナクス)をもっと有効に活用してほしかった。ティラノサウルス(スタン)の陰で、せっかくの全身骨格なのに全身が観察できない配置であった。写真を撮ろうとした人なら皆思うはずだが、左右どちらから見ても、立て看板がことごとく邪魔をする。「君たちティラノサウルスが見たいんだろう?ほーらパーフェクトスタンだよ。ここで写真が撮れるからね。少数のマニアのために一応新種も持ってきたよ」という感じがする。確かにメインテーマは巨大化であり、このゾーンは白亜紀という時代を表現するだけなので、主役はあくまでティラノなのだろう。しかしライスロナックスは公式サイトの「見どころ」に載っている目玉のひとつではなかったか。恐竜マニアだけではなく、恐竜好きの子供たちだって楽しみにしていたはず。もう少し大切に扱って下さい。多分、竜脚類のように大きい展示物から配置していったのだろう。一般的な親子連れは、みんなスタンの前で記念撮影していたが、そのスタンにしても頭骨の照明が明るすぎて、下顎が真っ暗く写ってしまう。後半身も暗い。他にも照明の当て方がいまいちな標本が散見された。

ガチャは当たらないし‥‥

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