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tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

本土寺紅葉 

2010-12-18 23:41:35 | プチ放浪 都会編

 
 
 
 

「本土寺」の紅葉についてようやく書けました。
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駐車場に車を停めて、ディパックを担いで仁王門へ。午後の光あふれる境内へ足を踏み入れた。
仁王門を下り降りて受付へ。すでにまわりには、盛りを過ぎたもみじが、散り際の美しさを存分に見せていた。

竹とんぼのように風にのって種が運ばれていくというヤマモミジの種に見とれて、ファインダーを覗き込むと、ハート型の紅葉の見慣れない木がある。
枝垂れ桂だった。その裏手には、苔とモミジで作られた植栽があった。
暖かな秋の日が差し込む石畳を進み、本堂へ。石段を登って線香を上げ、本尊に手を合わせる。
掃き終えたばかりの道の上に舞い落ちた落ち葉に指を伸ばす。
あったかい秋の洗礼。

日像菩薩を安置している像師堂と、それに繋がる回廊。その下をくぐって、本堂の裏手へ。
いつ頃から本土寺の紅葉が有名になったのだろう。ヤマモミジ、秋山紅、大盃品など真っ赤なモミジが中心のようで、これだけの数がそろうと圧巻だ。
像師堂から苔と杉木立の遊歩道へ。途中にある滝から流れた水は、像師堂正面の参道にある弁天池に流れ込む。
池の水底には黒い玉砂利が敷かれていた。池の周りは丸みのある石で囲んである。なにげない石なのだが、女性的な柔らかさ、仏の慈悲が感じられる。
杉木立の間から、池の中にある弁天堂が見えた。池の中に配置された3つの大きな岩は、やはり、極楽浄土へいざなう、来迎仏の三尊を表しているのだろうか。

あざやかな紅色の紅葉が、広角のレンズの視野角いっぱいに続く。
心を静かにして、樹幹からの木漏れ日に目を凝らす。
風が吹き、モミジの葉がひらひら舞った。モミジの葉の上に、太陽の光が落ちている。
また、風が吹いて、木の葉を揺らす。そして、一枚、また、一枚、くるくる回りながら葉が落ちてくる。
あちらにも、こちらにも。落ち行くさまを見ていると、心が秋色に染まった。


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Red Leaves 2 

2010-12-17 23:35:39 | プチ放浪 都会編

 
 
 
 

さて、困った。先の紅葉のころ、ぼくのブログは「本土寺」のキーワード検索で引っかかることが多かった。ならば、ご期待に応えて「本土寺」の紅葉をと記事の掲載に向けて努力をしたのだが、写真は撮れても、「本土寺」の紅葉についての文章が浮かばない。
文章の魔術師を謳っている身としては、文章が書けないというのは大いなる危機だ。しかし、書けないものはしょうがない。開き直るしかない。

ということで、写真は「本土寺」の紅葉です。文章は関係ありません。なお、紅葉の写真は、午後の光でローキー(low key)調に撮ったものが好きです。

さて、先日の続き、「秋になるとなぜ葉は紅葉するのか?」
植物は光から変換した化学エネルギーを使って、水と二酸化炭素から炭水化物を作っている(光合成)わけだが、生存には不利になるにもかかわらず、光合成のモトとなるクロロフィルを壊してまでアントシアニンを合成するのである。
その理由が、害虫が認識できるモノをたくさん合成することで、健康な個体であることをアピールするため。「食ったら、渋いポリフェノールなど口にまずいものが大量だぞ」と植物たちが訴えているという。つまり、色素は害虫に対する“シグナル”であるとするもの。
このような解釈は、ガゼルがライオンやチータによって脅かされるとき、ときどき、非常に高く跳ねる行動を示すのが、他のガゼルに危険の存在を知らせているよりも、むしろ、他のガゼルよりも自分が健康で調子が良い個体であるということを捕食者に示し、捕食者に追うことを諦めさせる目的で行なっているとするハンディキャップ理論(1975年 アモツ・ザハヴィ(Amotz Zahavi))から導かれるものであるらしい。

さらに、この理論を推し進め、進化生物学者のジャレド・ダイアモンド(Jared Diamond)は、人間の行動においても、習慣性薬物や、バンジージャンプのような自らを危険にさらす行動は、ハンディキャップ理論に帰着する進化した本能の表現である可能性があると主張している。この場合の捕食者は、言うまでも無く”肉食系女子”で、自分がいかに健康で食べると美味であるかを主張しているとするもの。つまり、おしとやかな女性に対しては、眉を顰めさせるだけで、あまり効果はないのかもしれない。・・・という解釈でいいっすか!?
そうすると、危険なスポーツの一面があるスキュバ・ダイビングはどうなんだろう???おしとやかな女性ダイバーと言えば、○○○ちゃんぐらいしか知り合いがいないのだが。○○○ちゃんいかがっすか?

っつうか、「東アジアとアメリカでは木の葉が秋に赤くなるのに対し、ヨーロッパでは木の葉は黄色に変色する理由」に対するフィンランドの研究者たちの学説を紹介するつもりで、スペースがなくなってしまった。次回にまわします。


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Red Leaves 

2010-12-16 22:33:24 | プチ放浪 都会編

 
 
 
 

気がつけば、今年も残りは2週間。今朝、出がけに見た空は暗く雲に覆われていた。山の方では雪が降っているらしい。
バス停までの道すがら、スズカケノキに残った枯葉は、小雨に濡れて寒そうにゆれていた。
冬至も間近となれば、目の覚めるような京都の紅葉は、フィナーレを迎えて雪景色へと変化していくのだろうか。雪に埋もれた紅葉もまた美しいものだ。

12月のはじめに訪れた本土寺も、鮮やかな紅葉をを見せてくれた。
秋の日に、こうして野山の木々を鮮やかに見せるのは、色素とよばれる植物の”代謝分子”によるものだ。
春先から秋に至るまで、目にする木々の緑色の葉は、葉緑素(クロロフィル) という、赤色の光を吸収する色素。
一方、秋に見る紅葉の色は「アントシアニン」や「カロテノイド」と呼ばれる、青、青緑、緑の光を吸収する比較的小さな代謝分子による。

この「アントシアニン」や「カロテノイド」が秋になると代謝される理由についてはいくつかの説があり、どれが正しいのかはまだわかっていないようだ。
その主な説としては、以下の2つがあるという。

・「日焼け止め」のため
秋になれば、植物は葉の葉緑素を分解して糖分を幹や果実に集めようとするため、紫外線によるダメージが大きくなってしまう。アントシアニンや他の色素は紫外線によって生じる活性酸素に対する抗酸化剤として合成され、冬を迎えるまで葉が光合成を続けられるように「日焼け止め」として働いているというもの。

・「害虫対策」のため
本当か?と思うのが、この「害虫対策」のためと言う新説。一般に植物は、害虫に対して毒となる物質 (抗生物質) を合成することで、食害や産卵に対抗している。
木々の葉っぱに紅葉をもたらすアントシアニンにも、その作用があるとする記述がネットには多いのだが、実際にはアントシアニンの抗酸化作用は広く知られている一方で、抗生物質としての防虫効果を実証した研究報告は見当たらない。健康食品としてアントシアニンを大量に含む健康食品を大量摂取しても、人体に健康上の影響がないことから、恐らく、アントシアニンには抗生物質作用は微弱なのだろう。しかしながら、新説でアントシアニンが「害虫対策」として有効とするのは、害虫から認識できるモノをたくさん合成することで、”植物自身の健康さをアピールし、健康ゆえに高い免疫性があることを害虫に対して警告している”というもの。
・・・にわかには信じがたい。むしろ、若草色の新芽を好んで食べる虫たちに対し、”葉っぱを赤く染めることで「これは食い物じゃありません」と訴えている”とした方が納得しやすいのだが・・・。さて、真実はどうなのだろう。広葉樹たちに聞いてみるしかないのだろうか。あるいは、虫たちに。。

木々が紅葉するのは、東アジアとアメリカである。これに対し、ヨーロッパでは黄色に変色する・・・らしい。この原因として、フィンランドの研究者たちが学説を唱えている。
http://www.sciencedaily.com/releases/2009/08/090813142150.htm

”Why More Autumn Leaves Are Red In America And Yellow In Europe: New Theory”
Prof. Simcha Lev-Yadun of the Department of Science Education- Biology at the University of Haifa-Oranim and Prof. Jarmo Holopainen of the University of Kuopio and published in the Journal New Phytologist

この説でも、木々の紅葉、つまり、アントシアニンの合成は「害虫対策」のためということを前提に論旨を進めている。この学説の具体的な説明は次の機会にしようと思っている。ところで、虫たちは、人間と同じように、やはり、赤と緑を見分ける色覚があるんだろうなあ・・・。人間以外の哺乳類は失った能力だ。不思議だなあ・・・。


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枯葉の舞う街角

2010-12-14 22:45:29 | プチ放浪 都会編

 
 
 
 

***さて、宿題の「Autumn Leaves」の訳詩*** 

落ち葉が舞って視界を消して
君の言った言葉も消えていった
落ち葉が舞って視界を消して
ぼくらの思い出も消えていく

忘却の風が吹き、後悔の夜へ
君がよく歌った歌はまだ響いている

落ち葉が風に舞う
赤やゴールドの木の葉
ぼくは君の唇を見る。
夏のキスはいつもつないだ焼けた手だった

きみがいなくなってから一日が長くなった
そしてまもなく、ぼくは古い冬の歌を聴くだろう
だけど、ねえ、きみのすべてを思い出すよ
木の葉が落ち始めたら
(Joseph Kosma / Jacques Prévert / Johnny Mercer)


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Autumn Leaves 

2010-12-13 22:58:51 | プチ放浪 都会編

 
 
 
   

今年は暑い夏が長かった分、帳尻を合わせるかのように寒さが駆け足でやってきた感じだ。木枯らしにプラタナスの並木の最後の葉が舞い踊っている。本格的な冬はもうすぐそこだ。閉ざされた季節への始まりのせいか、この時期は何とは無く淋しい気持ちになる・・・
「枯葉」と言えばイブ・モンタンの歌ったシャンソンはとても有名で、今ではスタンダードナンバー。だが、ジャズの世界でも人気の曲でもある。多くのアーティストに愛され演奏されているので、自分の好みの曲を探したりするのも楽しい。
ぼくが好きな「枯葉」はビル・エヴァンスのピアノによる軽く明るいもの。この時期は特に通勤途中の憂鬱を癒してくれている。
初冬の憂いを感じさせる演奏と言えば、やはり、オリジナルのイブ・モンタンだろうか。だが、最近、よく耳にするのはエリック・クラプトンもいい。誰もが知っている「枯葉」のメロディを逸脱することなくしっとりと聴かせてくれる。
さて、この曲の歌詞。和訳は明日ですかね。。

【Autumn Leaves】
Autumn leaves fall and are swept out of sight
The words that you said have gone too
Autumn leaves fall and are swept out of sight
So are the memories of love that we knew

The wind of forgetfulness blows then
Into the night of regret,
The song you would often sing
Is echoing, echoing yet

The falling leaves drift by the window
The autumn leaves of red and gold
I see your lips, the summer kisses
The sun-burned hands I used to hold

Since you went away, the days grow long
And soon, I'll hear old winter's song
But I'll miss you most of all, my darling,
When autumn leaves start to fall

The falling leaves drift by the window
The autumn leaves of red and gold
I see your lips, the summer kisses
The sun-burned hands I used to hold

Since you went away, the days grow long
And soon, I'll hear old winter's song
But I'll miss you most of all, my darling,
When autumn leaves start to fall

(Joseph Kosma / Jacques Prévert / Johnny Mercer)

Autumn Leaves/
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