タイ北部の村の出身という留学生の彼女は、バンコクでビザの手続きをして、ホームタウンには寄らずに数日で日本に戻ると言う。
ヨコハマでいつか食事でもと約束をして、空港で彼女と別れたぼくは、チェンマイ行きの国内線ゲートへ。
この先から一人ぼっちで、ほとんど英語が使えない地帯に足を踏み入れることになる。
スワンナプーム国際空港で最初にしたことは、円からバーツへの両替。チェンマイ市内のホテルをベースとして、郊外をタドライバーごとタクシーを雇って見て回るつもりだった。だから、多めの円をバーツに両替した。
そして、両替したバーツでした最初の買い物。一日中、飛行機に乗っていたから、軽い夕食にとビールとサンドイッチを購入。・・・両方で400バーツ。ビールはドイツとの技術提携により造られたタイ国産のシンハービール。やや、苦みが強く、コクがある味だ。
さて、国際空港の売店のおばちゃん。ポリ袋に入れてくれたシンハービールを「タイのビール?」と聞くと、顔をしわくちゃにして笑った。笑いジワが顔中に広がって、ここはやはり、「微笑みの国」(Land of Smile)だなと思えてしまう。
まだ誰もいないチェンマイ行きの出発ゲートのイスに座って、そのシンハービールを飲んでいてふと気が付いた。
ん?ビールとサンドイッチで400バーツ(1200円)?めっちゃ高くね?
やられた!国際空港の売店だからと油断していた。
タイでは、ぼくのようにタイ語が一言も話せない、ひと目でツーリストとわかる外国人は決まってぼられる。タイに着いて早々の洗礼だった。
ぼられるといっても、たいていは10バーツとか20バーツ程度の金額だ。悪名高いタクシー( トゥクトゥク)などでは、いちいち文句を言うのも面倒なので、黙っていわれるままの金額をチップを含めた金額として支払っていた。だが、この先制パンチでは、少なくとも200バーツはやられている(涙)。
これ懲りて、ぼくはタイの人々に対しては用心深くなってしまった。悪名高いタクシーもほとんど使わず、したがってお金を散財することもなく、あまったバーツを再び円に両替することになった。これを考えると、ぼられた200バーツは授業料として安いものだったのかもしれない。。まあ、タイフリークに言わせれば、バカみたいにボラレるのは、タイ旅行の初心者だからということになるのだろうが・・・。
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