映画「黄金狂時代」の原題。
チャールズ・チャップリンが黄金と飢えに翻弄される人々の姿を描いた映画。
この映画の中で、雪山で飢えたチャップリンが己れの革靴を茹でて食べるシーンがでてくる。
ホワイト・ホースの街並みを案内してくれたガイドさんが言うには、奥地で冬の間雪に閉じ込められた宣教師が、空腹を自分の靴を食べて生還したのは、先住民族の知恵を知ってたからとのこと。
つまり、ネイティブ・アメリカンたちは、生活の知恵として動物の皮でできた衣類を非常用にも用いるとの説明だった。
・・・この説明を聞いて、思い出したのがチャールズ・チャップリンの「黄金狂時代」のワンシーン。チャップリンはこのシーンを撮るため、ゼラチンあるいは果物の皮からなるリコリス菓子で模造した例のドタ靴を食べたらしい。完璧主義者だったチャップリンは、このシーンを何度も撮りなおすたびにフェイクのドタ靴を食べたらしく体調を崩したようだ。
ネイティブ・アメリカンの生活の知恵とのことだが、気になって調べてみたら、どうもそうではなさそう。
第一、土地から土地へ、大地に結びついて数千年にわたって生きてきたネイティブ・アメリカンたちが、そう簡単に飢えに陥るのは考えづらい。
むしろ、アメリカの独立戦争のころ、カナダ東部の州の1つであったイギリス領ケベックを占領すため、1775年にアメリカ大陸軍が行った遠征で、デッドリバーを上るのに苦労した遠征隊は積んでいた食糧を水没し、食糧難になった彼らがろうそくの蝋と靴の皮とで乏しい食糧を補っていた史実がその元ネタなのかもしれない。
伝説とは、語り継がれる間に大きな変貌をとげるものだ。
もっとも、今の世の中は、ネットで情報を簡単に検索することができるので、お腹が空いて「靴を食べる」という衝撃の真実はもっと現実味を帯びてくるのかもしれない。
例えば、
http://www.dressful.com/7002/tokio-kumagai-shoes-to-eat
実際に食べた人もいるのだが・・・・
http://en.wikipedia.org/wiki/Werner_Herzog_Eats_His_Shoe
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