カトマンドゥ・タメルから4駆で90分。いくつにも連なるワインディング悪路を超えて標高2000mにある町ナガルコットへ。カトマンドゥよりも標高が600m高いだけあって、連日30℃のカトマンドゥよりも5℃ぐらい気温が低い。なので、早朝や夕刻は長袖が必要なくらい。
ナガルコットは、200kmにもおよぶヒマラヤ連峰が見渡せるビューポイントがある町だ。お勧めは、朝、丘の上で見る夕日・朝日に染まるヒマラヤ。だが、あいにく雲がかかり白い山並みを見ることができず、空き地からドローンを飛ばして遊んでたら、耳慣れないドローンの飛翔音に早朝にもかかわらず人が集まってきた。
バッテリーが切れて、これ以上ドローンが飛ばせないというと彼らをがっかりさせてしまった。
帰路は、あえて山道。最初の20分ほどは山の中の登りがあり、その後は緩やかな下り。眼下にはバクタプルのトウモロコシ畑が広がりカトマンドゥの町も見える。
谷に沿って作られたパッチワークのように美しい棚田。はるか向こうには6,000m級の山の裾野が広がる。
道路沿いに見える畑とポツンとある集落。みな自給自足。機械化が遅れていて、全てが手作業のよう。ネパールの耕地は16%、人口の80%以上が農業に従事し、国内総生産の約3割を占める。主にコメ、トウモロコシ、小麦を育てている。土地を持ってない人は政府から農地を支給されるらしい。
ただし、多くの農家は自分たちが食べるだけの量しか収穫ができていない。また小麦粉やトウモロコシ粉の材料として売られる場合でも、都市部の業者に安く買いたたかれ十分な稼ぎにはなっていない。
このことから日本と同様に、近年ネパールでは農業離れ、農村離れが急激に進んでいるという。農業が大きな収入にはならないことや、都市部の生活へのあこがれから若い男性が都市部や海外への出稼ぎへ出てしまい、若い農村の労働力が著しく不足しているとのこと。村で見かけるのは年寄と子供のみ。
農具をかついで歩いていくお年寄り、学校へ子供を送り出すお母さん、ヤギの世話をする少年。ネパールの里の暮らしがそこにあった。
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老いたら一つ場所に落ち着くように心掛けよ。老いて旅するは賢明でない。特に資力のないものにはそうである。老齢は敵であり、貧困もまた敵である。そこで二人の敵と旅するは賢くなかろう。
ペルシャ逸話集「カーブース・ナーメ」
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