「ひまわり」の写真だけで果たしてストーリーができるのだろうか・・・。
後期印象派の画家フィンセント・ファン・ゴッホは、強く残る鮮やかな黄色で花瓶に活けられた14本のひまわりを描いて、絵の中に画家の心を閉じ込めて見せた。
たぶん、絵でも写真でも一番大事なことは、見てくれる人に、どう見せるのか、どう感じてもらうのか・・・だろう。
ゴッホは、ひまわりの黄色を再現するために、大量のアルコールとカフェインで極限にまで感性を高めたらしい。
彼の激しい精神状態に触れてしまいそうなエピソード。彼の絵に彼の生き様すべてが見い出せる、・・・そんな迫力を感じてしまう。
限界を超えて身を滅ぼそうとせんばかりに咲き乱れるひまわり。ゴッホはそうしたひまわりに加えて、力尽きていったひまわりたちも描いている。
彼は一般に言われているように孤独だったのだろう。ましてや全然売れやしない絵。
芸術に苦悩し、日々孤独との戦いだった夜。
やわらかな”夏の日のひかり”。そんなものに、彼はずっと満たされたかったのかもしれない。
オレンジ色の口紅。あの夏のひかり。
ひまわりの花を見ていたら、そんなフレーズを思い出した。
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