tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

哀しく心ゆすぶる雨

2010-06-24 22:29:21 | 日記

 
 
 
 
(Entry 202~205/365) OLYMPUS PEN Lite E-PL1 + M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm f3.5-5.6 L

”灰色の雨 しぶく雨
降る雨 たゞ地に降りそゝぐ雨
ひとに酬いる雨の山道

何處からか都會の風説を傳へて降る雨
かつこうが啼き
羊齒に光る銀色の雨
鋸型の山の彼方に昏く浮ぶ虹
哀しく心ゆすぶる雨。”
(林芙美子、屋久島紀行より)

前回2回の屋久島のダイビング。一湊のタンク下で、2回ともウミガメを見た記憶がある。
http://pub.ne.jp/tetujin/?daily_id=20091110
知っての通り、屋久島のいなか浜、前浜はアカウミガメの上陸密度が北太平洋一高い砂浜だ。
花崗岩が砕けた黄色い砂浜が約1kmに渡って続き、5月から7月にかけてウミガメが産卵の為に上陸する。

アカウミガメは甲長1m程。
赤褐色で頭が大きく、肉食性。クラゲ、イカ、小魚、カニ、ヤドカリなどを食べる。
産卵シーズンの今は、オスのウミガメが交尾の為のメスのウミガメを探しウロウロする姿が見られ、水面では運がよければ交尾シーンに遭遇することができるらしい。

この日、夕日を見に散歩がてら、いなか浜を端から端まで歩いた。
水面に目を凝らしても、残念ながら水面で呼吸するウミガメを見つけることはできなかったが、小さな貝殻を一人で拾っている女性に出会った。
1cmにも満たない小さな巻貝たち。砂や珊瑚の欠片の間に転がっているのだが、なかなか見つけられない。
幼い貝が海中で死んで砂だまりに打ち上げられるのだろう。いく種もの小さな個体の貝たち。

黒潮の海からのプレゼント。
耳元にカラカラっと海のざわめきが聞こえる。
もうすぐサンセット。西の雲をピンクに染めて夕焼けが始まる。
明日はぐっちが期待の雨。


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