【撮影地】富山県南砺市相倉(2009.2月撮影)
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春の陽いっぱいの金沢市内。「加賀友禅流し」で知られる浅野川の大橋を渡り、観音院通りに右折すると、ひがし茶屋街がある。
五木寛之著「朱雀の墓」の舞台としても知られているかつての「廓」。木虫籠(きむすこ)と呼ばれる、紅殻の出格子が美しい茶屋が残されていた。二階の建ちを高くして、座敷を置く茶屋町らしい町家。通りに面した張り出しの縁側から、幾人の芸妓が通りをながめたことだろう。
加賀前田藩の食文化の発展を支えた近江町市場。観光客でごったがえす市場の通りを抜け、兼六園(けんろくえん)へ。
江戸時代を代表する、広さ約3万坪の池泉回遊式庭園として名高い。岡山市の後楽園と水戸市の偕楽園と並んで、日本三名園の一つ。兼六園のこの名は、宏大・幽邃・人力・蒼古・水泉・眺望の六つを兼ね備える名園という意味で、宋代の詩人・李格非の「洛陽名園記」に由来する。特に、降雪に備えて枝に傘のようにロープを掛ける雪吊は冬の風物詩として有名だ。また、霞ヶ池を渡る石橋を琴に見立てて徽軫(ことじ)をなぞらえた徽軫灯籠(ことじとうろう)は、兼六園の景観を代表する。
家康に対する低姿勢の保守外交に徹し、加賀百万石の存続を図った前田家。藩をあげて、美術工芸奨励を推し進めたのは幕府の警戒心を解く為の策略だったという。
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