【撮影地】石川県白山市白峰村(2009.2月撮影)
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金沢から白峰村への国道は、冬場は一本だけらしい。したがって、雪だるま祭りに訪れる観光客で交通量が多くなり、道路が渋滞すると村人の暮らしに支障が生じる。そんなことから、祭りの開催は一年に一夜だけ。しかも、金曜日の開催となっている。平日だからだろうか、観光客は近隣の子供連れが多かったような気がする。一年に一夜だけの開催。そんなこともあって、手作りの雪だるまには、ひとつひとつに心がこもっていた。ひとつひとつの雪だるまが、それぞれにやさしい顔をしていて、見ていて心が和む。
雪だるまにロウソクの灯りがともる頃に、雨が降り出した。村の人が<2月に白峰で雨が降るなんて考えらない>と言う。
雨は、しばらくするとどしゃぶりに。雪だるまは、雨に打たれて見る間に融け出していく。顔が融けてぐしゃぐしゃになって、見る影もない姿に。村民たちが作った雪だるまも、温暖化が進む地球環境を嘆いているのだろうか。
寒冷前線が通過する今夜から、また寒さがぶり返してくるだろう。雨でびしょぬれになったぼくは、イノシシ鍋を食べて温まり、白峰村を後にした。今晩は、金沢の地酒で一人飲もう。それもまた「ぷらり」旅。
”雪のふる町を 思い出だけが通り過ぎていく”
今年もいろいろあって、まだスキーに行っていない。この先降るであろう雪が、春先まで融けないことを祈るばかり。
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