おじいちゃんの息子さん。3人の子の父親だ。ツァガンサル(白い月)で奥さんが子供を2人連れて実家に帰省中。残った子が5歳の女の子。
彼は働き者だ。奥さんが不在の分、夜明け前から家畜の世話、お正月の準備にゲルの飾りつけ、そして夜は乳しぼりと休む間もなく働いている。
マイナス30℃にもなる冬の朝を、ゲルの外で仕事をしているから顔は凍傷になって赤くなっている。まさにモンゴルの男の勲章。。
仕事の合間に、手巻きの紙タバコ。映画とかで見たことあるけど、実際にタバコを手で巻いて吸ってるのを見たのは初めてだ。日本ではとっくの昔に失われた習慣だ。おじいちゃんはおじいちゃんで、刻み煙草をキセルで吸っている。
モンゴルの客を迎える儀式に、嗅ぎタバコがある。人と挨拶をする時、自分の嗅ぎタバコ入れを相手の嗅ぎタバコ入れと交換して、互いに相手の粉末タバコを嗅ぐ。嗅ぎタバコ入れは、小さな大理石のような瓶で、中に粉のタバコが入っていてこれを鼻孔にすりつけて香りを楽しむらしい。
ただし、モンゴルでも、最近の若者は嗅ぎタバコを吸わなくなっているらしく、儀式は形だけ。通訳のプージョーも嗅ぎタバコはやらないけど高そうな嗅ぎタバコ入れを持ってて、お正月の挨拶するときにはそれを使ってた。
ぼくも見様見真似で、相手から差し出された嗅ぎタバコ入れを両手で受けとり、瓶の蓋の所を嗅ぐ振り。蓋は開けないからタバコの香なんてしない。
彼の名はメンクバト(たぶん)。うランバートの小学校に通う7歳の男の子。
冬休みには、いつもおじいちゃんのゲルに泊まりにやって来る。
モンゴルの7歳の子供はたくましい。学校が休みの時に手伝いに来るだけだけど、家畜の扱いは一人前。
朝、仔牛たちを牧草地に連れて行くのだが、容赦なく仔牛たちをビシバシひっぱたく。あるいは頭ほどある岩を地面に叩きつけて、モタモタしている仔牛たちを追っていく。
親牛と仔牛は違う牧草地へ。親牛たちは、おじいちゃんが牧羊犬とともに牧草地へ追っていく。夕方、お腹の空いた仔牛たちは自分たちで牛舎に戻り、鳴いて母牛を呼ぶ。親牛たちは仔牛に乳をあげるため、やはり牛舎へ戻ってくる仕組みだ。
親牛たちの牛舎への戻りが遅かったある晩に、彼は牛舎の壁にもたれかかって泣いていた。日が暮れて親牛たちの帰りがあまりにも遅かったので、その日の乳しぼりは真っ暗な牛舎に電灯をともしてやることに。
旧正月前日の忙しい晩だったので、彼の乳しぼりの出番はなかったわけだ。カウボーイとしてのプライドを傷つけられた彼は、一人で壁にもたれて落涙。
こんなとき、モンゴルの人々は放っておく。通訳のプジェーは見て見ぬ振りだ。きっと、これが狭いゲルの中で、大勢の家族たちがうまくやっていく秘訣なのだろう。
・・・下手な干渉はしない。そういえば、おじいちゃんもそっけない。牛の放牧に付き合って、明け方、数キロ牛を追ってったのだが、その間、なんの話をするわけでもなし。もっとも、ぼくはモンゴル語ができないから、端から会話をあきらめてたのかもしれないが。。
写真ドキュメントを作品として完成させるには、少なくとも3回の取材が必要という。
一回の取材だけでは、表面をなぞらえるだけになってしまう。最初の取材での反省を踏まえて2回目の取材、さらに掘り下げて新たな視点で3回目。
テーマによってさらに掘り下げるとなると、10年はかかってしまうことになる。
今、モンゴルは、急速に変わりつつある。10年おきにやってくる大寒波ゾド。夏の草原の海はマイナス40℃にもおよぶ寒波と雪に閉ざされ、家畜たちのエサとなる草は氷の下となる。このため、ゾドの年は何万もの家畜が餓死していく。
旧正月の取材で、モンゴルの遊牧民のゲルを訪れていたフリーランサーの友人は、今月末には南米に取材に行くという。来年、予想されるエルニーニョ、そして、世界各地にもたらされる異常気象の情報を先取りするためだ。
彼は、今回のモンゴルの取材でカメラを盗まれたという。ウランバートルの裏の裏は、今もなお危険地帯だ。
さてどうしよう。10年も腰を据えての取材となると、年齢・体力的に限界が来るかもしれない。それでも、今回の取材で出会った5歳の少女は、10年後にはきれいな娘さんに変身していることだろう。取材は始まったばかり。あとはお金と体力との相談。
そろそろノンノンさんが登場かなと思いきや、前髪ピンクのあんざいさん(たぶん)。
夏バテで体調を崩してたみたいだから、体力温存でしょうか。
まあ、ノンノンさんの金髪じゃなくても、この人が街角にいると、その場がなんとなくパリの雰囲気。
・・・パリの街角ってよく知らないけど。
アコーデオンの素晴らしい演奏、絶妙な間の取り方。
また、写真を撮らせてくださいね。
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チア・ガールはイベントの華だが、かなりきつそう。しかも、ローラーガールズ。。
そういえば、「チアーズ!(Brig It On)」って映画があった。
ロックなノリでカラッと爽快な映画だった。
普段チアリーディングなんて見る機会がめったに無いので、そのアクロバティックさに驚かされた。
映画では男も一緒に踊ってたけど、日本でも男子のチアリーディングチームがあるらしい。
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