おじいちゃんの息子さん。3人の子の父親だ。ツァガンサル(白い月)で奥さんが子供を2人連れて実家に帰省中。残った子が5歳の女の子。
彼は働き者だ。奥さんが不在の分、夜明け前から家畜の世話、お正月の準備にゲルの飾りつけ、そして夜は乳しぼりと休む間もなく働いている。
マイナス30℃にもなる冬の朝を、ゲルの外で仕事をしているから顔は凍傷になって赤くなっている。まさにモンゴルの男の勲章。。
仕事の合間に、手巻きの紙タバコ。映画とかで見たことあるけど、実際にタバコを手で巻いて吸ってるのを見たのは初めてだ。日本ではとっくの昔に失われた習慣だ。おじいちゃんはおじいちゃんで、刻み煙草をキセルで吸っている。
モンゴルの客を迎える儀式に、嗅ぎタバコがある。人と挨拶をする時、自分の嗅ぎタバコ入れを相手の嗅ぎタバコ入れと交換して、互いに相手の粉末タバコを嗅ぐ。嗅ぎタバコ入れは、小さな大理石のような瓶で、中に粉のタバコが入っていてこれを鼻孔にすりつけて香りを楽しむらしい。
ただし、モンゴルでも、最近の若者は嗅ぎタバコを吸わなくなっているらしく、儀式は形だけ。通訳のプージョーも嗅ぎタバコはやらないけど高そうな嗅ぎタバコ入れを持ってて、お正月の挨拶するときにはそれを使ってた。
ぼくも見様見真似で、相手から差し出された嗅ぎタバコ入れを両手で受けとり、瓶の蓋の所を嗅ぐ振り。蓋は開けないからタバコの香なんてしない。
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