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tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

アクアビクス37

2011-07-23 22:59:36 | lesson

 
 
 
 

腰痛で伏していると、起き上がるまで普段は思いもしないプロセスを経て立ち上がることになる。あれこれ、体を入れ替え、腰に時折走る激痛と戦いながら、それでも、痛みの走らない起き上がり方を模索する。
なので、激痛と戦いながらも、ようやく起き上がれたときは、世界が変わったような妙な感動を覚える。ベッドで横になって目に入る景色と、立ち上がってみる景色とは、まったく次元が異なるのだ。

たとえば、這い這いしていた幼児がつかまり立ちできた瞬間や、あるいは、四つんばいで歩いていた祖先が、直立2足歩行を身に付けたときのような、大きな進化を成し遂げた達成感さえ感じられる。

さて、この激痛と戦いながら、起き上がるまでのプロセスは、泳ぎを習得するまでのプロセスに似ている。どのみち、水やその他もろもろに対する恐怖は、本人が逃げ出さずに対決するしかない。
そして、水泳のコーチたち。すべての人は泳げるとの信念のもと、水泳を覚えるのを諦めてしまいがちな人々をスイマーへ育てあげていく。コーチが少しでも不安を見せたらそこで終わりだ。だからコーチたちは、いつも自信を喪失しがちな生徒に、手を変え品を変えいろんなことを言う。
ただし、言っていることの意味はいつも同じだ。「力を抜いて水に乗れば、きれいに泳げる」と。

きっと、ダイビングを教える時も一緒なんだろうなと思う。ダイビングのインストラクターたちは、ダイビングにはまってダイビングをしたいがためにインストラクターになった人たちだ。だから、彼らは挫折を感じたことが無い。レギュを咥えて恐いと思ったことがほとんどないか、初心者の頃にそんなことがあったとしても、すっかり忘れてしまっている人たちだ。
だから、初心者たちの「不安」を解ってやれない。だから、インストラクターたちのブログを見ると、自分が海で楽しんだことしか書けない。レギュを咥えた時に、「40分水中でがまんすればまた地上にもどれる」って自分に言い聞かせながら潜るダイバーの孤独を少しもわかってやれないのだ。

ぼくは、ダイブマスターとして、初心者側にいようと思う。OW認定を目指して挫折する、あるいは、恐怖体験がトラウマとなって、OW認定を取得した後も海に行かれない人々が多い。
不安を取り除いてあげること。そのためには、どんな不安を感じているのか、理解してあげたいと願っている。

さあ、背泳ぎのレッスン。コーチがプールで待っててくれている。
たとえ何度おぼれても、きっとあきらめずにぼくにつきあってくれるのだろう。そろそろ、ぼくも不安からなんとか脱出しようか・・・。


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アクアビクス36

2011-07-21 22:36:33 | lesson

 
 
 
 

人間の祖先は泳ぐサルだったとする進化説(水生類人猿説)がある。

水の中で暮らしていたから2足歩行になり、体毛がなくなったという説だ。
その根拠の一つは”除脈”。アザラシやビーバーなどの水性哺乳類は、陸上にいるときよりも水中にいるときの方が、心拍数が減少する。息をしなくても酸素不足に陥らないための生理的なメカニズムだ。
この”除脈”は、何もつけずに水中を深く潜るフリーダイバーにも普通に見られる。映画「グランブルー」で知られた天才ダイバー、ジャック・マイヨールなど、水中深く潜るダイバーの潜水中の体調変化を調べて分かったことだ。

この水生類人猿説は、1942年にドイツの解剖学者、マックス・ヴェシュテンヘーファーが提唱し、1972年に英国の放送作家、エレイン・モーガンが取り上げてベストセラーになった。アクア説(Aquatic Ape Hypothesis: AAH, Aquatic Ape Theory: AAT)とも呼ばれる。
およそ500万年より以前の、ミッシングリンクと呼ばれる時代におけるヒトにつながる進化の過程についての仮説のひとつである。

「野生状態の成熟したメスは、たいてい、子をはらんでいるか、生まれたばかりの子に乳を与えているか、どんどん重くなるチビをぶら下げて自由に身動きがとれないかのいずれか」
だった。
熱波に襲われ、干ばつに見舞われた鮮新世(約500万年前から約258万年前)は、食料も得にくく、メスたちは逃げ場として海を目指した。
海に入れば、外敵に襲われることも無く、貝や魚などの食料もある。メスたちは貝を割って食べるため、石を使うことで「道具の発見」に至る。また、水生生活をするうちに体毛を失い、その代わり体を保温するための皮下脂肪を蓄えたのだ。
そして、水中から顔を出す姿勢から、自然と直立姿勢を覚えた。・・・体毛が失われたにもかかわらず髪の毛が残ったのは、水中で何人かの子供を捕らえておくのに必要だったからとも、あるいは、水上にでている頭を紫外線から守るためとも言われている。

・・・そうなんだよね。背泳ぎのスタートで水没するぼくを横目に、女性たちがスイスイ泳いでいけるのは、一つは皮下脂肪による浮力、もう一つは、肩の関節の可動範囲の広さによるんでつよね。
っつうことは、オスって当時、あんまり進化してなかったってこと?


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アクアビクス35

2011-07-20 22:06:18 | lesson

 
 
 
 

高橋秀美氏の「はい、泳げません」には、クロールの歴史が書いてあった。

”私が学んでいるクロールは、もともと19世紀後半にイギリス人が開発したものである。フレデリック・カヴィルがオーストラリアの原住民からヒントをえた泳ぎがその原形とされている。産業革命以降、イギリス各地ではプールが建設され、スピードを競う賭けが行われていた。その中で、彼らは「より速く」を目指してクロール(原語は「虫が這う」腹這いで行く」の意)を発達させたのである”

「博徒のための外来泳法」。高橋秀美氏は、これがゆえに彼がなじめないのも当たり前と書いている。

彼は、プールで他の泳者が立てる波におぼれそうになるのを克服するため、桂コーチの水泳レッスンを休み、日本泳法を学び始める。

一方、桂コーチは、そんな高橋氏を暖かく見守っていた。
”こんなことわたしが言うのもなんだけど、レッスンを休むのは仕方ないと思う。急用もあるだろうし、本当は行きたくいないこともあると思う。水泳がイヤにならなければ、私は休んでもかまわないと思う。そのかわり、休んだ後は、来てほしい。わたしも、休んでいた人が久しぶりに来てくれるとすごくうれしい。この人、また泳ぎたくなったんだなって。あるいは、他のプールで泳いでいれば、それはそれでいいんです。”

桂コーチって言う人は、水泳選手引退後、大きな交通事故にあって、しばらく体がまったく動かせない状態になった。寝たきりを余儀なくされたのだが、彼女は激痛をこらえながらプールでリハビリを行った。
動けなくなって初めて、体を動かすことがどういうことなのかを体感した。彼女の教え方はスパルタだ。疲れてコースの途中で立ち上がると容赦なく叱咤の声が飛ぶ。

さて、叱咤なら、荒巻コーチは絶対に負けてはいない。
オレ、そんなコーチに出会えて幸せです。


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アクアビクス34

2011-07-19 23:33:50 | lesson

 
 
 
 

夏本番の3連休。この3連休を、ぼくは腰痛のため腰にコルセットを巻いて過ごす羽目になった。
腰が痛いと何にも出来ない。寝転がってできるのは、せいぜい、iPhoneを使ってブログにあげる記事を打ち込むぐらいのものだ。が、この状況に甘んじるしかない。
なんとかこの3日間で、腰痛から解放されなくちゃならない。。

日中、暑いのに寝ている間は、これまで時間がなくて読めなかった本を読むことができた。
・・・高橋秀美氏の「はい、泳げません」
読んで泣いた!
水泳初心者の「水」に対する恐怖感がありありと書かれていた。
高橋氏は、水泳する度に「死」の恐怖を味わっていたらしい。それを女性の桂コーチがあの手この手で泳がすことで、彼の恐怖心を取り除いていく。

ぼくの場合、背泳ぎに対する恐怖は、「水」や「死」に対する恐怖というよりも、この歳でおぼれてパニックになり「みっともない」醜態をさらすことだ。
コーチの「おぼれても助けてあげるから」という言葉が、そのままプレッシャーとなる。
そういえばダイビングを始めた頃も、「空気が吸えなくなったらどうしよう」という恐怖感よりも、「パニックって醜態をさらしたくねえなあ」と考えてドキドキしていた。また、遊園地でジェットコースターに乗る時も、「事故って死ぬ」ことよりも、「事故ってどうにかなっちゃいそう」という不安にいつも慄いている気がする。

・・・例えば幽霊が怖いのも、「呪い殺される」恐怖よりも、「何をされるかわからない」という未知の体験に対する恐怖心の方が強いのかもしれない。「死」を要求されるのなら、すぐにというわけにはいかないが、覚悟はできる。問題は、幽霊が何を要求しているのかわからないこと。覚悟のしようがない。。
・・・まあ、幽霊に出会ったことなどないのだが。

「背泳ぎ」が苦手なのは、実はスタートだけだ。壁を蹴ってバサロで進む間、鼻に水が入って息苦しくなる。おまけに見えるのは天井ばかり。どうしても立って周りを確認しないと居られなくなってしまう。(覚悟ができてないかあ。苦笑)
荒巻コーチは、背泳ぎのスタートで、生徒の手の位置を気にかけない。好きな位置でさせてくれる。だから、水面に顔をだしたまま、壁を蹴ってスタートできる。両手が体側にあると、顔が水没しないし、目をつぶっていれば天井を見ることがないから、恐さを感じることはない。

もっとも、この腰痛じゃあ、バサロどころか、ドルフィンキックすらまともにできそうもないが・・・。


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アクアビクス33

2011-07-18 23:13:11 | lesson

 
 
 
 

「テニスをやったことがある方、いらっしゃいます?」

スイムトレーニンググローブをつけてのアクアトレーニング中、インストラクターが質問してきた。
・・・苦笑するしかなかった。社会人になりたての頃、テニスにのめり込んで腰骨の疲労骨折。脊椎分離症というやつだ。テニスや野球など、腰を捻り反る動作を何度も繰り返して起こる腰の骨の疲労骨折。
生まれつき体の関節が硬く、特に股関節の可動範囲がせまいぼくは、腰椎に疲労骨折を起こしやすい素因を持っていた。
この脊椎分離症はスポーツをする人の10~30%に見つかるらしいが、腰椎分離症があっても腰痛や下肢の痛みで日常生活に支障がある人は案外少ない。問題は、歳をとってから体幹部の筋力が衰えてくると筋力で体を支えきれなくなり、分離した腰骨より上の上半身が、徐々に前方へずれる病態、“分離すべり症”となる事だ。

負荷を高めてのテニスのスィングに似た動作。爆弾を抱えた腰にちょっときつそうだなと思っていたら、案の定、翌日腰に来た。
会社では一日中、イスに腰掛けてのパソコン作業。このイスに腰掛けた姿勢がメチャクチャつらい。
イスから立ち上がる時に、腰をなるだけ動かさないようにそろりそろりと立ち上がるのだが、そのたびに背中に激痛が走る。

幸いなことに、通勤で駅から歩いている時は、なんとなく背中の筋肉がほぐれて腰の痛みが和らいでくるようだった。ならば水泳をと、この7月で終わってしまう荒巻コーチの水泳教室に参加したのだが、結果は最悪な状況に。

・・・3連休は、すべての予定をキャンセルして、ほとんど寝て過ごす羽目に。
日中、暑いのに寝ているしかないっつうのは、めちゃくちゃつらい。
腰痛が直ったら海に行こうっと。


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