山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
ぜひ、一緒に歩きましょう

ブータンの旅(2-9)

2010-04-27 | 海外の旅

ダルシンとタルチョ

たくさんのダルシンやタルチョがある間を通って行きます。
左を歩いている人は今回のメンバーの最高齢者でした。
自己紹介の時、あと数ヶ月で80歳だといっていました。
当然、ここは登らないで峠に残ると思っていました。
しかし、登ってきたのには驚きました。
その代わり、まったくのマイペースです。
海外の山に行こうという気力にも感心しました。
普段から山登りをして鍛えているようです。


タルチョ

タルチョが地面に落ちているところもあります。
タルチョはくぐってもいいですが、足で踏んだりまたいでは
いけないそうです。
ここは遠巻きにして通り過ぎました。




これから向かう方向

これから向かう方向が見えています。
ツアーリーダーは全体の調子と時間を見ながらどこまで
登るかを考えているようです。
この日がブータンでの最後の日になります。
午後はパロ市内の見物も予定されているようです。
人数が少なければ一番奥のピークまで行けるようです。
今回は多分手前のピークあたりで終わるようでした。


フクジュソウに似た花

足元に黄色い花が咲いていました。
直径1cmくらいの小さな花です。
日本のフクジュソウによく似ています。
あとでガイドに聞いてみましたが、「ノー」でした。
高山植物の1種で雪解けと共に咲き出すようです。


登山道(1)

高度が高いのでゆっくり歩いています。
特に登山道というような印はありません。
今回のツアーリーダーはここに何度かきているそうです。
ある時はもう少し早い季節だったので、ここで雪が降ったそうです。
登ってしばらくして引き返したそうですが、足跡が消えてしまい
周りも真っ白で下るのに苦労したそうです。
ここならガスが出ただけでも迷子になりそうです。


チョモラリ

ここから峠にくる途中でぼんやりと見えた「チョモラリ(7314m)」が
見えるそうです。
右奥に白く見えますが、どうやら雲のようでし。
チョモラリはヒマラヤの一部で「女神が住む山」といわれています。
この日の女神は機嫌が悪かったようです。
図書館でみた大きな本の写真で我慢です。

ハルリンドウに似た花

今度はブルーの花が出てきました。
下でもみたハルリンドウに似た花です。
これも花は直径1cm以下です。
足元にたくさん咲いていました。
こんな小さな花から元気が貰えます。

登山道(2)

ここは風も強いので木も育たないようです。
ネパールの森林限界は標高4000mだそうです。
ここにも大きな木はありません。
岩陰にツツジに似た木がありました。
まだまだ硬い蕾です。
このあたりからだんだんと遅れる人が出てきました。


登ってきた方向

登ってきた方向を振り返ってみました。
比較的なだらかな道です。
確かにここに雪が積もればルートがわからなくなります。
目印が何もありません。
もう少し時期が早ければブータンヒマラヤが見えたことだと
思います。


ケルン

ケルンが積んであります。
ここが一つのピークのようです。
登山口を歩き出して1時間20分くらいでした。
途中2回ほど休憩をとっています。
標高は4200mくらいです。
今回はここまでで引き返しました。



下り道

下りは各自好きなように下ります。
特に登山ルートが決まっていません。
先ほどの花だけは踏まないよう足元に気をつけて
下りました。

ダルシン

たくさんのダルシンが出迎えてくれました。
ここを過ぎれば車が待っています。
下りは早く、約40分で降りてきました。
最後の人は1時間以上かかったようです。


サクラソウ(1)

パロの街に戻る途中で昼食です。
チェレ峠に登る時、車から降りて「チョモラリ」がぼんやり
見えた場所でした。
足元にたくさんサクラソウが咲いていました。
まだ咲き始めのようです。


サクラソウ(2)

ランチは朝食の時食べたパンにチーズを挟んだものでした。
パサパサしていて美味しいとはいえませんが、水と一緒に
流し込みました。
早々に食事を終えてサクラソウと遊びました。
茎が真っ直ぐ伸び、頂点に丸く花を咲かせています。
日本にもこのあたりから渡ってきたようです。
春の暖かい日差しを浴びて嬉しそうでした。
これからパロの街に戻ります。



◎付 録
ブルーベリー

ブルーベリーの花が咲き出しました。
山でみるクロマメノキはこのブルーベリーの原種
といわれています。
食べると同じような味がします。
表面の淡いピンクが春らしい色でした。

サルトリイバラ

赤い実がなります。
トゲがあり、これでサルを縛ると身動きができなく
なるそうです。
実際にサルをとったかどうかわかりませんが、トゲが
多いのでこのような名前がついています。
緑色をした小さな花がたくさん咲いていました。
里山を歩いていてよく見かける花です。