
(古瀬戸肩衝茶入 銘 平野 室町時代)
(2016年 畠山記念館カレンダーより)
2016年4月のカレンダーの写真は上だった。
茶入は、たくさんの種類があるが、中でも「肩衝」は一番多いのではないだろうか。
偶然にも、先週招かれた茶事では、御亭主手作りの茶入、「撫肩」茶入を
見せてもらった。手にとって触ることもできた。
さて、畠山記念館学芸員の方が書いた簡潔で芸術的切り口の解説を載せておこう。(転載)
平野道是が所持したことから「平野」の銘を持つ。俗に天下の大瀬戸と称される
背の高い紡錘形をした端正な茶入で、甑(こしき)は低く、捻り返しが浅い。
くっきりと形成された肩には僅かに面取りが施されている。やや張り出した胴の中程に
沈線が一本巡り、裾は緩やかに締まっている。総体柿釉に覆われるが、半面に金気の
強い黒釉が掛かることで見事な置型を成している。
松平不昧の遺愛品で金襴の仕覆が古くより添えられていたが、益田鈍翁がモールを、
畠山即翁が弥三右衛門間道(やざえもんかんどう)の仕覆を添えている。

さて、私が所持する肩衝茶入。解説を書こうにもなかなか文面が思い浮かばない。
到底、学芸員にはなれない。。


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