「先生のお庭番」の「先生」とは、シーボルトのことである。
であるから、物語は、江戸時代後期、鎖国時代、外国との交易(オランダと中国)
窓口であった長崎が舞台である。
はっきり言えば、全編長崎弁オンパレードといった具合だ。
が、何となく、妙だ。この長崎弁がー。
まっ、そこは目をつぶろう。又、小説そのものに、特別の感動はない。
むしろ、いろいろな植物が、てんこ盛りに出てきて、
あっ、これ知っている、うん、これも知っている、、
と、あぁー我輩、割と、草花、木々の名前、知っているわ、、
ちょっと、感動したのであった。。
例えば、こんな植物が登場。
連翹、甘菜、露草、野萱草、藤袴、蓬、石蕗、九蓋草、姫空木、明日葉、、
瓜楓、山あじさい、yqぶらん、擬宝珠、高野槇、白雲木、山法師、甘茶、藪椿、、
鉄仙、春らん、万年青、鼠黐、珊瑚樹、、
それから、本文中、こんな描写があった。
、、鳴滝のどのへんですか、先生の塾は、、
そう尋ねながら、熊吉は長崎の東端辺りの景色を懸命に思い出していた。
確か、桜馬場から鳴滝川沿いに山道をあがったら、鳴滝という名の滝が
あったはずや。。
わー、あっちの生まれ育った町名が出てますわー。