彦四郎の中国生活

中国滞在記

大学運動会の時期―閩江大学と福建師範大学の学生が宿舎に来る②―

2015-11-13 04:29:56 | 滞在記

 11月6日(金)。福建師範大学大学運動会の2日目の昼頃、「先生、今日の夕方に宿舎に行ってもいいですか。」と師範大の3年の学生から電話があった。夕方の6時頃に、スパーマーケットで買った食材を持って3人の学生が来た。趙君は福建省南平市、張さんは河南省漯河市、劉さんは福建省泉州市がそれぞれの出身地だ。張さんが、「故郷・河南省の料理の味が恋しくて、作りたいのです。」ということだった。
 1時間あまりをかけて、4種類の料理をつくってくれた。その間、わたしと趙君は日本のドラマを見ていた。観月ありさと阿部サダオ主演の「日本人と中国人」の交流をめぐるドラマなのだが、面白い。趙君に、スーパーマーケットで買ってきた鳥の足を勧められた。まあ、美味しいのだが、日本人には苦手な食べ物ではある。三本足の見た目に食欲がわかない。これを中国人は実に好きであるらしい。
 張さんは、中国の女子大学生には珍しく、料理を自分で作るのが好きなようだ。4人でいろいろなことを話し、ビールを飲みながら食べた。辛いが美味しかった。そして、後かたずけをきれいにしてくれて、9時ころ帰って行った。
 たくさん作ってくれた料理は、翌日の朝食から11月8日(日)の夕食まで、朝・昼・晩と食べて完食した。以下は、「3年書作」の授業の宿題で提出された。彼女らの作文の一部である。(※中国では、「中学校の時から寮生活をしていました。」という学生が割と多い。大学生となれば、ほぼ全員が4人~6人部屋の寮に入る。寮には、学生が炊事をするための施設はどの大学にもない。その環境のためか、女子学生でも料理を作る経験が乏しいまま、結婚に至る場合が多いようだ。)(※作文は原文のまま)

「大学運動会中の生活」 張○○
 ------------------------------。二日目の午前は宿題と小説を書きました。午後、劉さんと趙さんと一緒にスーパーに買い物に行きました。先日、うちの料理が懐かしくてしかたがなかったですから、インターネットで特別なスープの調味料を買いました。スーパーで野菜や卵や餃子などを買い終わり、直接に寺坂先生の寮に行きました。先生の台所を使ってうちの日常料理を作って、先生と劉さんと趙さんと一緒に喋りながら夜ごはんを食べて嬉しかったです。先生はビールをくださってありがたかったです。-----------------------------------------------------。

 「随筆」    劉○○
 
 ------------------------------。運動会の二日目、ルームメートの張さんと二クラスの趙と私は一緒にスーパーに行って買い物をしてから、寺坂先生のアパートに行って夕食を作りました。私は食べるのは好きですが、料理を作るのは苦手です。張さんを手伝っただけです。その時、張さんは料理を作る様子を見て、私もそうなりたいです。将来、家族や恋人に美味しい料理を作りたいですから。頑張ります。
 その日、私たちは話しながら河南省ならではのスープやおかずを食べました。あと、ビールも飲みましたよね。家族みたいだと思います。とても楽しいです。




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