彦四郎の中国生活

中国滞在記

初夏の花々—アジサイ(紫陽花)の原種・原産地は日本—桜の花とともに日本を代表する花の一つかと思う。

2020-07-09 03:52:36 | 滞在記

 6月上旬になり京都地方も梅雨入りをした。6月の梅雨時期、"梅雨の中入り"の晴れの日には気温もぐんと上がり30度を超える日も。京都地方が梅雨入りした6月5日頃、自宅玄関の前に置いているガクアジサイの鉢植えも水色に色づき始めた。隣の家の赤いアジサイも色付き始める。自宅周辺の道路のアジサイも色付き始めて美しい。青いアジサイ、水色のアジサイ、赤っぽい色のアジサイ、白いアジサイなどなど、アジサイの色は多様だ。初夏となりトウモロコシも実をつけはじめてきた。

 6月中旬、ときどき早朝に散歩する自宅近くの水田や畑地。ザクロの花が開花し、ブルーベリーや枇杷(ビワ)の実もでき始めた。イチジクの実はまだ緑だが大きくなってきている。水田の稲の景色がとても美しい。

 タチイ葵(あおい)の花、夾竹桃(キョウチクトウ)の花も開花。畑地や水田の周りにもアジサイの花が生き生きと咲いている。5月中旬ころから6月中旬ころまで梅雨時期となる亜熱帯地方・中国福建省福州にもアジサイの花観賞用として植えられているところはあるが、ほんの少しだけ。梅雨時期6月のアジサイが咲き誇る季節を日本で迎えるのは7年ぶりか。

 アジサイ(紫陽花)の花の原産地は日本である。原種は主に山間地に自生するガクアジサイだ。奈良時代の古典「万葉集」にも2首詠まれている。平安時代となり和歌に詠まれることも多くなる。原種のガクアジサイから時代とともに品種改良が行われ、さまざまな種類のアジサイが誕生した。18世紀ころに日本のアジサイはヨーロッパに渡りさまざまな品種改良がされ鑑賞される。いわゆる"西洋アジサイ"の種。この種類のアジサイは近年、日本でも栽培されるようになってきている。

 アジサイは漢字では"紫陽花"と書かれるが、別名は"七変化"とか"八仙花"。主に青系と赤系の花の色があるが、土壌の性質(酸性・アルカリ性)によって花の色がつくられる。リトマス試験紙の反応とは逆で、酸性土壌の場合は青に、アルカリ性土壌の場合には赤に。

 花言葉も七変化だ。「移り気・浮気・無常・謙虚・家族団らん・寛容・元気な女性・美しいが冷淡な女」など。花の色や種類によって花言葉も変わる。

 自宅からほど近いところにある京都市伏見区の藤森神社や宇治市の三室戸寺はアジサイの名所。7年ぶりに三室戸寺のアジサイを見たくなった。

 6月22日、夏至の日となる。自宅近くの木津川・宇治川・桂川の三川が合流して淀川となるところ付近から夕日を眺める。7時半ころに夕日が天王山に落ちていった。

 翌日の6月23日(火)、この日はONLINE授業がない日だったので、久しぶりに立命館大学に行き、中国人留学生とも会った。新型コロナウイルスの問題のため、大学構内は4月7日の緊急事態宣言の発令以降、構内への立ち入りが制限されていた。7月に入ってもほとんどの講義はONLINEで実施されているが、6月中旬ころから大学構内への立ち入りが解除されたようで、学生たちの姿もちらほらと見られた。大学構内にはアジサイの花がしっとりと咲いていた。

 7月上旬、自宅近くの畑地で早くもヒマワリの花が開花しているところがあった。朝顔の花や桔梗(ききょう)の花が咲き始めている家も。アケビの実が大きくなってきている家も近くに。

 

 

 

 

 

 



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