彦四郎の中国生活

中国滞在記

落葉から新緑までたったの2週間(秋から春への変身)―宿舎周辺の散歩―

2015-04-23 17:10:16 | 滞在記

 2週間の短期間に、紅葉していた樹木が落葉し、新しい新緑の芽が出て、そして新緑の葉が繁って来た。(上の左端➡4月5日、左から2番目➡4月20日※同じ場所の同じ樹木の写真だか、たった2週間で紅葉から新緑に変化している。) 日本語学科の先生にこのことを話したら、これが亜熱帯福州地方の特色だそうだ。4月上旬に紅葉していた竹の葉も今は、新緑の葉に変化していた。日本人の私からして、実に不思議な気持ちにさせられる。日本にあるのと同じような「ケヤキ」や「竹」なのにどうしてこうなるのだろう。感覚的に順応できないなぁ。

 日曜日の朝、暇な一日なので、宿舎周辺を ゆっくり時間をかけて散歩をする。ようやく少し中国語を話すことができ始めてきた。しかし、聞き取りは まだまだ難しい。「中国語会話テープ」を聞きながら散歩をする。ストレッチ、一人カラオケする年配者、おしゃべりを楽しむおばぁちゃんたち。ダンスを楽しむグループ。

 ダンスをする女性たち、バトミントンを楽しむ人たち、男たちの雑談、トランプをする人たち、剣舞を練習する人たち。そして、釣り糸を垂れて「上海ガニ」を釣る人もいる。胡弓をする人たちも。このような中国人の日々の楽しみ方や暮らし方は、日本ではあまり見ない光景だと思う。中国という国の奥深さ・面白さかと思えるところだ。

 週末の土日に毎週開かれている、露店市をのぞいてみる。もう、何十回と行った場所だが、あいかわらず面白い場所だと思う。わずかばかりの盆栽を売る人、何かの占いをする人、何かの木片を売る人、暑さを防ぐため頭に小さな日よけ傘をして商売をする人など。

 新疆ウイグル自治区出身の人たちが、羊の肉を売っていた。羊一頭を血を地面に流さず解体し、焼きとりのような串刺しにして売っていた。腹も減っていたので、2本注文し食べた。美味しい。

 中国将棋をしている人たち、露店でミシンを使い衣服の修理をしている女の人。「これは日本製です。めつたにないよ。お買い得。」という意味のことが書かれている露店もある。商品を見たが、まず日本では売れない質の悪い下着が売られていた。真っ赤なパンツを売っている店があった。数人の男性が買い求めていた。「こんな色のパンツを中国人は好きなのか----。」と思った。このことを学生に話してみたら、「赤いパンツを履くと縁起がいいとされ、運をあげたい時には時々 赤い色を履くのです。」ということだった。なるほど------そういうことか。

 柳の若葉も繁ってきている。スージーンファのピンクや白の花も満開となるこの季節。なでしこの花も咲いている。日本を思い出す。「2~3日だけでも帰りたい。このように散歩していても一人-------。心が寂しいなあ---。」という気持ちも時折感じながらの一人散歩。孤独ということの実感をこのごろしみじみと噛みしめてみることも多い。

 3時間あまりを散歩し、中国語学習のテープも2回分聴解することができた昼過ぎ、宿舎の近くまで戻って来た。池のある場所で、母と子供がバイオリンの稽古をしていた。「もうしたくない--。」と言いながら、練習をしていた。よく聞くと「ちょうちょ ちょうちょ 菜の葉にとまれ-------」の曲を弾いることがわかった。彼らのそばに行き、楽譜などを見せてもらった。「バイバイ、加油(ジャーヨウ!」(じゃあね、がんばって)と言って別れた。
 







 

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