台湾出身の歌手といえば、アジアの歌姫とも言われたテレサテン(鄧麗君)やアグネス・チャンやジュディ・オングを思い出す。アグネスやジュディは、現在でも日本のテレビ番組などでも時々、元気な姿を見ることができる。ジュディ・オングなどは現在68才だが、いまだに美しい美貌の人だ。アグネス・チャンも今もって若々しい。
残念ながら、テレサ・テンは若くして自ら命を絶ち亡くなった。1980年代、彼女の「何日君再来(君またいつ帰る)」などは日本や台湾だけでなく、中国本土でも多くの中国人に受け入れ大ヒットとなった歌であった。1989年の夏先、北京であの「〇〇〇〇件」が起きた。(この事件名は中国では即検閲削除の対象となる。事件の月日も。) テレサは、これに抗議する香港での集会に参加して鉢巻姿でマイクを持って訴えた。その後は、中国では「彼女の歌」は中国では発禁となった。それから、数年後の1990年代、彼女は台湾軍の慰問などにも参加していたようだった。彼女永遠の歌姫として、アジアの人々の多くの心に今も残っているだろう。
最近、台湾で「TPE48」のオーディション合格発表会があった。「AKB48」の生みの親・秋元康さんのプロデュースのこの「TPE48」には、約3000人の応募があったが、審査や面接の結果、日本人3人を含む45人が合格したと報じられていた。台湾の台北を拠点に今後活動を展開するようだ。
2020年の台湾総統選挙の結果を受けて、台湾問題は中国政府側の動きがより活発になり、武力侵攻の事態も考えられる状況下なのだが、はたしてこの「TPE48」グループは5年後にも活動ができているかどうか、少し心配になる。
―日本製ゲーム「旅かえる」が中国で大ヒット=元国家主席に「似ている」のがヒットの背景に―産経新聞2月3日
知らぬ間に旅に出かける気ままな「かえる」を自宅で待ち続け、旅の準備などをお世話する日本製スマホ用ゲームが、今、中国の若者の間で大ヒットしている。昨年12月に登場したばかりでゲーム画面の表記は日本語のみ。だが、2日付の中国青年報によると中国ですでに950万件もダウンロードされ、日本の20万件を大きく上回った。----------------。
中国で「仏系」と呼ばれる"草食系"の若者がその中心だ。戦争シーンや点数アップを競うよりも、「一人っ子」世代には、かえるの帰宅を心待ちにする親になったような気持ちが癒しになるようだ。-----------。ヒットの背景に「かえるに風貌が似ている江沢民元国家主席をアイドル視する気持ちの代弁」(上海の29才女性)がある。言論統制や社会監視に走る習近平指導部への反発から、まだしも自由な空気を謳歌(おうか)できた江氏の時代を懐かしむ声が強い。2003年に国家主席を退いた江氏の時代を知らない若者にも「かえる」ファンが広がっている。
習指導部にとって"江氏人気は排除したい"が、中国共産党機関紙、人民日報系の環流時報は、「旅先からもっと両親に写真を送るようにしたい」と話した22才のゲーム愛好家の声を伝え、「旅かえる」を通じて親の気持ちに触れるようにと若者に説教した。
上海の学識経験者は「中国で社会現象となりつつある『旅行青蛙』が今後、江氏人気に結びついてくれば政治問題に変化し、ゲームそのものが禁止される恐れもある」と懸念している。
以上「産経新聞」報道より