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災害時障害者支援へ手引

2013-08-28 15:58:48 | ダイバーシティ
(以下、読売新聞【兵庫】から転載)
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災害時障害者支援へ手引


災害時に障害者の避難誘導をサポートするため、東灘区自立支援協議会がまとめたマニュアル
 大災害時に障害者の避難を手助けしてもらおうと、神戸市東灘区の障害者支援団体などでつくる区自立支援協議会が「障害者サポートマニュアル」を完成させ、住民らに配布している。障害の種別に応じた接し方や配慮すべき点をまとめており、同協議会は「いざという時に障害者に必要な支援が行き届くように助けになれば」と期待する。(畑中俊)

 マニュアルでは、▽肢体▽聴覚▽視覚▽知的▽精神――の5種類の障害の特徴と配慮すべき点、災害時に必要な支援をまとめた。表やイラストを多用し、よりわかりやすく構成した。

 例えば、聴覚障害者については、「緊急時の状況が本人に伝わりにくい時には、身ぶりや簡単なメモで危険を知らせて一緒に逃げる」と記載。視覚障害者には「避難所のトイレや救援物資の配布場所には誘導し、必要なことは音声で知らせる」とし、精神障害者や知的障害者には「常時服用している薬を忘れずに飲むように支援する」などと気を付けるべき点を列挙した。

 同協議会事務局の杉田和代さんは「障害の特性が人それぞれなので、マニュアルにはできるだけ広く当てはまる内容を選んだ」と話す。

 東日本大震災で、障害者の支援体制整備の必要性がクローズアップされたことがきっかけ。住民からも「災害時にどんな支援ができるのか」などと意見が寄せられており、協議会では障害者の意見も聞きながら、支援する際の注意点をまとめた。

 A3判。4000部を発行。地域の行事や会合などで実際に内容を説明しながら配っており、「簡潔にまとめてあって分かりやすい」と好評を得ている。問い合わせは同協議会(078・452・1510)。

(2013年8月27日 読売新聞)