(以下、徳島新聞から転載)
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災害時の外国人支援の通訳不足 県国際交流協会、登録呼び掛け 2012/2/21 14:31
災害時の避難所などで外国人相手に通訳や翻訳に当たる「災害時通訳ボランティア」が徳島県内で不足し、県国際交流協会が登録を呼び掛けている。県内には約5千人の外国人が在住しているが、通訳登録者は150人ほど。日本語を十分に話せない外国人も多く、災害時には手助けが必要になるため、同協会は「高い語学力は必要ない。意欲があれば登録してほしい」と呼び掛けている。
通訳ボランティアは、避難所に張り出される案内文を翻訳したり口頭で伝えられる情報を通訳したりするのが主な役割。県内では2009年にスタートしたが、活動した事例はまだない。
通訳ボランティアになるには研修や資格などは必要なく、希望すれば登録される。同協会によると、県内の登録者の大半は徳島市周辺在住で、県西部や南海地震で甚大な被害の恐れがある県南部で不足しているという。
東日本大震災の被災地では、通訳ボランティアは避難所活動のほかにも多岐にわたる活動に従事した。宮城県国際交流協会によると、地震発生後、在留外国人の安否や福島第1原発事故の状況を問う海外からの電話が殺到。水産加工業に多くの中国人研修生が携わっていたことから中国からの電話が特に多く、中国語ができる登録者11人が電話応対の業務を手伝った。また米軍が避難所に設置したシャワー施設の説明などのため、米兵と日本人被災者との通訳に携わったという。
通訳ボランティアの活動を知ってもらうため、徳島県国際交流協会は3月10日午後1時半から、徳島市寺島本町西1の県国際交流協会で研修会を開く。NPO法人多言語センターFACILの吉富志津代理事長が災害時通訳の実例や情報の伝え方について講演。当日、通訳ボランティアへの登録もできる。参加は無料だが事前申し込みが必要。問い合わせは同協会<電088(656)3303>。
【写真説明】津波で家族を亡くした中国人の父子(右から2人目と3人目)のサポートをする通訳ボランティア(左から2人目)ら=2011年3月28日、宮城県石巻市
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災害時の外国人支援の通訳不足 県国際交流協会、登録呼び掛け 2012/2/21 14:31
災害時の避難所などで外国人相手に通訳や翻訳に当たる「災害時通訳ボランティア」が徳島県内で不足し、県国際交流協会が登録を呼び掛けている。県内には約5千人の外国人が在住しているが、通訳登録者は150人ほど。日本語を十分に話せない外国人も多く、災害時には手助けが必要になるため、同協会は「高い語学力は必要ない。意欲があれば登録してほしい」と呼び掛けている。
通訳ボランティアは、避難所に張り出される案内文を翻訳したり口頭で伝えられる情報を通訳したりするのが主な役割。県内では2009年にスタートしたが、活動した事例はまだない。
通訳ボランティアになるには研修や資格などは必要なく、希望すれば登録される。同協会によると、県内の登録者の大半は徳島市周辺在住で、県西部や南海地震で甚大な被害の恐れがある県南部で不足しているという。
東日本大震災の被災地では、通訳ボランティアは避難所活動のほかにも多岐にわたる活動に従事した。宮城県国際交流協会によると、地震発生後、在留外国人の安否や福島第1原発事故の状況を問う海外からの電話が殺到。水産加工業に多くの中国人研修生が携わっていたことから中国からの電話が特に多く、中国語ができる登録者11人が電話応対の業務を手伝った。また米軍が避難所に設置したシャワー施設の説明などのため、米兵と日本人被災者との通訳に携わったという。
通訳ボランティアの活動を知ってもらうため、徳島県国際交流協会は3月10日午後1時半から、徳島市寺島本町西1の県国際交流協会で研修会を開く。NPO法人多言語センターFACILの吉富志津代理事長が災害時通訳の実例や情報の伝え方について講演。当日、通訳ボランティアへの登録もできる。参加は無料だが事前申し込みが必要。問い合わせは同協会<電088(656)3303>。
【写真説明】津波で家族を亡くした中国人の父子(右から2人目と3人目)のサポートをする通訳ボランティア(左から2人目)ら=2011年3月28日、宮城県石巻市