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2016年補強動向

2016-02-01 20:11:29 | ファジアーノ岡山
 このオフの補強動向をまとめたい.まずは契約満了および移籍選手。

FW:黄、染矢、妹尾、上條、呉
MF:千明、宮田、幡野、仙石、岡崎、飯田
DF:植田、田所、チョ
GK:

 トップ選手は6人が移籍/契約満了。流出と言えるのは田所だけであり、昨年と比べれば選手を十分に確保できたと言える。また彼の昨年のプレーは下降曲線に入りつつあったので大きな痛手ではない。彼にとってみれば新しい環境でもう一度能力を伸ばすきっかけをつかめるかもしれないので、良い移籍だと思う。もちろんJ2昇格が決まる前に岡山を選んでくれた選手だし、ミスターファジアーノと言っても良い選手だったので感謝と残念な思いは相当強い。
 また田所に加えて、植田・千明とクラブのJ2黎明期を支えた選手が契約満了となったのも、一つの時代の終わりを感じさせる。J2初年度を終えて多くの功労者がクラブを去っていった時を思い出させる。クラブとしても新たな道へ進むという意思表明だろう。彼らは良い選手だが、もう一つ上を目指すには不十分だ。また、ある意味残念な移籍は幡野と飯田だ。ネクストで育ちつつあり、幡野はトップに何度も合流しており期待していた選手だった。やはり育成は難しい。

 上記の移籍選手を見ても分かる通り、大きな戦力ダウンは無く、補強ポイントは田所の代わりとなる左利きのWB/SBだ。そして千明が抜けて層が薄くなったボランチの補強、そして昨季からの課題であるFWの補強。これらが今オフの補強重点ポイントだ。
1.前でボールを持て、前を向け、ある程度高さのあるFW
2.SB/WBができる左利きのDF
3.守備ができ運動量もあり、パスを配給できるボランチ

 戦力をある程度確保できたこともあり、今季の課題は3点に絞られた。どれに優先があるというわけでなく、これらが揃わないと昇格は難しいだろう。という観点で今季の補強選手を見てみる。

FW:赤嶺、豊川、藤本
MF:秋吉
DF:久保飛
GK:

 FWに関しては代表候補まで行った赤嶺、U-23代表の豊川、大卒の藤本とかなり良い補強ができた。ここまでのレベルのFWを補強できたのは初めてかもしれない。残念なのは赤嶺と豊川がレンタルということだけだ。昇格してそのまま完全移籍させたい。
 ボランチに関しては補強が無く、失敗と言っていいだろう。特に矢島は五輪当確だと思われるので、彼が抜ける強化試合や五輪の期間をどう戦うか?は本当に大きな課題になるだろう。
 左WB/SBには秋吉。正直見たことが無いのでよく分からない。海外を経験しているが、どの程度日本でプレーできるかは未知数であり、彼がダメなら相当左サイドは苦しむだろう。

 全体としてみれば、最も重要なFWが揃ったのは非常に大きい。ボランチも選手層が薄いが矢島がいる間は何とかなる。左サイドは不足しているが、選手層は薄いながらも最低限の戦力は確保でき、ベストメンバーならJ2でもそこそこの力があると言える。そういった意味で今季の補強は合格点だと思う。
 あとは2年目の監督だ。昨年は初年度という条件に加え、FWの補強失敗と言うかなり厳しい条件の中での戦いだった。そう考えると昨年は言い訳の出来るシーズンだし、当初考えていた「残留」という目標を達成でき、最低限の結果は残せた。しかし今季は全く違う。勝負の年だ。戦術も浸透し、コレクティブに戦える状況に持ち込むにはそう時間はかからないはず。正直、昨年の采配を見る限り期待は薄いし、もしかすると早い段階で解任もあるのでは?とも思っているが、その予想を覆すような戦いをしてほしい。

 それでは最後に昨季をもってチームを離れた選手に勝手に一言コメントを。

黄:全くチームに馴染む気がしなかった
染矢:1年で契約を切っても良いレベルだった
妹尾:怪我が治っても、フィジカルまでは戻らなかった
上條:新人の頃に得点できていれば世界は変わっていたかも
呉:見た目の勢いほどプレーに勢いが無かった
千明:配球とコントロールだけは一流だったけど、フィジカルが三流だった
宮田:高さのある面白いボランチになれると少しだけ思った
幡野:前を向く上手さは期待させられたが伸びなかった
仙石:自分の強みを見出せないままだった
岡崎:もう少し伸びると思っていたが
飯田:J3で実践を積む方が良いと言う事だろう
植田:高さとフィジカルはJでも屈指なのにもったいない
田所:ミスターファジアーノ候補の筆頭だったのだが
チョ:申し訳ないが全く知らない