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第41節 富山戦

2013-12-20 23:47:01 | ファジアーノ岡山
 ホーム最終戦.POも無くなり寂しい試合ではあるがお客はたくさん.最終戦ってセレモニーはあるけどそんな見所があるようには思わないのだが.

     押谷
   石原  妹尾
田所 千明  仙石 澤口
 植田  竹田  近藤
     真子

 民均と田中,島田が負傷.とは言え妹尾と真子がどうして出場するのか?真子は1年我慢したご褒美かもしれないが妹尾はもう来季はしんどいだろう.ベンチ外の桑田はサヨナラとだろう.しかしこんな消化試合に起用するのがベテランという悲しい実情.期待の若手に経験を積ませるなどあれば,勝敗問わず楽しめるのだが.

 何のモチベーションもない試合ではあるが,あれだけ多くの客が入ったのだから無様な試合はできない.というか下位に沈む富山に負けてホームを終わるなんてもってのほかだ.しかし富山には相性の悪い.

 試合は富山の方が攻撃時のアタックの姿勢が明らかに良かった.勇気を持って前を向いて仕掛け何度も守備を崩していた.逆にファジアーノはいつものように手数が多く目の前に相手が来ると横に横にと逃げるプレーが多い.守る観点から見ればどちらのチームが怖いかは明白だった.とにかく今季を象徴するような試合内容だった.

 そんな駄目な状態の中へ久しぶりに出場する選手が加われば上手く回るわけが無い.中林より明らかに身体能力の落ちる真子は,特に守備範囲の狭さが目立ち,瞬発力も以前より劣って見えた.そして最初の失点はDFが中林を想定したプレーをしたことが原因だった.サイドからクロスにいつものようにパンチングすると思っていたら真子が見逃してDFの対応が遅れていた.見ている方も「何で出んの?」と驚いてしまった.中林と真子の差.この失点の直前の連続CKを見てもよく分かった.
 ただこの真子の能力の低さのおかげで今のファジアーノの守備のルーズさが明白になった.GKに任せれば良い,このくらいで大丈夫,みたいな少し舐めたプレーが体に染み付いてしまっているのだ.それが一歩足を遅れさせ失点数増加に繋がったのではないだろうか?

 ちなみに妹尾の方は相変わらず精度が低かった.小さな差の積み重ねがチームの結果に繋がる.彼のような選手が出るようではPOを目指せないだろう.以前より周りが見えパスが上手くなったが,JリーグのFWに求められる精度としては不十分だった.
 それ以外にも仙石と竹田は相変わらず酷かった.仙石はこの日も弱気で判断の悪いプレーを続けた.彼の前には大きな壁があるようだった.攻撃だけでなく切り替えも遅く走る距離も短い.なので守備には遅れるし攻撃には間に合わない.いつも島田が駆け上がっているスペースはガラガラだった.
 そして竹田.2失点目では安易に相手につり出されて守備を崩され,それ以外でも「自分は読みでプレーするタイプ」と勘違いしているためか,読みを外したときのルーズな対応が目立った.来季はこの甘え3バックの解体からだろう.

 とにかく前向きに見ようとしても見所がない試合.「何でこんな試合を見に来たのか?」と失望して寒さに震えて帰った観客も多かったのでは無いだろうか?そしてそれを来季まで引きずるのだ.そんな観客を更に怒らすように残り20分2点差で選手交代をしない監督.最後の交代枠はAT直前.しかも攻撃が必要な場面で関戸を入れるとか.ピアカイでも入れて勝負する姿を見せればまだ救いはあったのだが.
 何ら期待を抱かせない選手交代と選手起用は来季をイメージするのが難しかった.途中から「白崎ええ選手じゃなぁ,獲れんかなぁ」と妄想すること以外に見所はなかった.
 最も残念だったのはこのホーム最終戦で,チームの根幹である「最後まで諦めず走りきる」という部分が見えなかったことだ.今のチームはバラバラなのかもしれない.来季も影山の下でプレーすることに対する反抗しているのかもしれない.

 1-3というスコア以上の惨敗.来季この監督で戦えるのか?同じことの繰り返しでは周りが追い越していく.それを明確にした成績だ.POに出るどころかPO争いの1つ下のグループへ落ちてしまった.同じことをしていれば来季はその下の可能性もある.この日のプレー,そしてシーズン終盤の成績を見るとそれは大げさではないと思う.
 影山の契約更新はこのクラブがした最も大きな判断ミスかもしれない.

 では勝手に採点.

押谷(4.5)攻撃の選手は数字が大事
石原(5.5)前向きな姿勢は希望だが成長しない精度は問題
妹尾(5.5)もう1点取れてたら来季も期待したが
田所(4.5)1失点目は緩みと連携ミス
千明(5.0)もう少し走る必要がある
仙石(3.0)ここまで酷くなるとは
澤口(2.0)自慢の守備もダメ.もちろん攻撃も駄目
植田(4.0)軽いプレーで失点
竹田(0.5)もう諦める時期.ちょっと危機的
近藤(4.0)足が一歩出ない
真子(3.0)1,3点目はGKの責任が大きい

久木田(4.0)プレーの狙いが分からない
関戸(4.0)中盤をフラフラするプレーでは次は無い
荒田(-.-)もっとはよ使え

影山(1.0)
 弁解の余地の無い試合内容.選手の責任も大きいが,ホーム最終戦でここまで酷い内容というのは監督にも責任がある.富山の方が余程最終戦のようだった.それに加え交代策はあまりに酷く,時計が15分遅れていたとしか思えない.