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第33節 甲府戦

2012-09-18 01:24:12 | ファジアーノ岡山
 リーグ戦は3戦勝ち無しだが天皇杯で快勝しその勢いで再度リーグ戦も建て直し,首位甲府も倒したいところ.とは言え植田は出場停止で守備に不安が残る.この日の先発は次のとおり.

     川又
   石原  キム
田所 千明  仙石 澤口
 後藤  竹田  篠原
     中林

 千明が復帰し,中盤に関しては万全というところ.

 試合開始直後に「石原のできがこの試合を決めるなぁ」と感じた.というのも甲府はちょっと低めにラインを設定し守備を固めていたからだ.スペースが少ないところで川又とキムは勝負できる.けれど彼らだけで崩せる相手では無いことはすぐに分かったからだ.つまりもう一枚,石原が攻撃で生きなければ難しい相手のように感じた.
 そして攻撃さえ機能すれば勝利できる相手とも感じた.それは甲府は相変わらずダビィ頼みの攻撃であり,それなら防ぐことも可能だと思ったからだ.ただ気になるのは前回いなかったちっちゃいおっさん.彼のドリブルはめちゃくちゃ上手いしパスも出せる.そこを抑えるためにダビィが手薄になってしまうと大量失点もある.ただあのちっちゃいおっさんはG大阪時代からボールを持ちすぎ,また感情的になりすぎる傾向があった.更に今は歳をとって体力も失われ切れも衰えているはず.彼を理解して戦えば十分に可能性はあると感じた.

 試合は首位相手に岡山がややペースを握りながら進んでいった.けれど最後は崩させない甲府.やはり石原が鍵になったのだが相変わらず生きない.なので攻撃に幅が生まれないしゴール前の人数も少ない.その上彼にボールを入れるとロストしカウンターの起点になっていた.こうして良い戦い方をしながら最後をこじ開けられないもどかしい試合となった.

 甲府は昔のようなパスサッカーは身を潜め,縦へ速い攻撃が主体となっている.しかもスペースが無いと機能しないサッカーで,岡山が守備的戦い方をしてれば押さえ込めていただろう.
 そんな中でこの日一番のミスを犯したのは監督だ.負けている状態で選手を入れ替えない.そして交代も服部を入れるなど意味不明.そして最後の一枚はロスタイム直前.自ら時間を殺して勝負に勝つつもりだったのだろうか.

 という0-1の敗戦で4試合勝利無し.プレーオフ進出は絶望的だ.首位に対しても良い試合ができるのにプレーオフ進出黄色信号.今のチームは自分たちのサッカーをすることで精一杯で,勝利するため,昇格するための戦いまではマスターできていないのだろう.しかも「戦力的にも,経験的にもまだ駄目でも仕方ない」という空気も感じる.この先このチームには勝つこと,昇格することを求められるようになり,選手は普段からそういう中に身を置いて戦わなければならなくなる.今の空気に馴染んで変えられない選手は脱落していくだろう.そしてそれを植えつけられない監督も.特に石原はその自覚を強く持たないと,残念な選手で終わってしまうだろう.

 今季の楽しみは名古屋戦だけになるのか,それとも再度追い上げられるか.次の試合がキーポイントになるだろう.というわけで勝手に採点.

川又(5.5)あれだけあれば決めてほしい
石原(4.0)何らプレッシャーになれず
キム(5.5)シュート精度に欠けた
田所(5.0)全体的に動きが重かった
千明(5.5)縦パスが少なかった
仙石(5.5)もう少し攻撃に絡む必要がある
澤口(5.5)攻撃のセンスがあれば
後藤(5.5)安定感に欠けた
竹田(5.0)DFラインの前が空いた
篠原(5.0)無理に狙いすぎるのは相変わらず
中林(5.0)残念だがあれは判断ミス

関戸(5.5)悪くは無いが途中交代の役目は果たせず
服部(-.-)久しぶりだがあれで何かできるはずがない
三村(-.-)目的不明の交代
真子,大屋,チアゴ,上條

影山(4.0)
 いつもながらの交代策.策が外れるだけなら良いが自ら負けに行くような交代は論外だ.試合中に冷静さを欠いているように感じる.