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bjファイナル

2007-04-27 21:33:59 | その他
 bjファイナルを見た.そう言えば日本人のバスケの試合を丸々1試合見るのはTVでも初めてだ.

 まだ知名度は低いから一応説明すると,日本発のプロバスケットボールリーグのbjリーグ.その8チームのリーグ戦上位4チームがプレイオフを戦う.

 昨年はBSでの放送も無かったが今年はBSフジが3位決定戦とファイナルを生放送.2年目のbjが少しずつ軌道に乗りつつある証拠でもある.ただリーグの観客数はまだ平均3000人に達しておらず(小さい会場が多いそうで,その占拠率は高いそうだが),またこのファイナルも満員とならず.改善の余地はまだまだありそうだ.

 そのファイナル.前日の1回戦で新潟が負けるという波乱があった.正直新潟のような優勝のみを狙っているチームが負けた場合,3位決定戦は余りにモチベーションの保てない試合となる.3位でも満足のチームにすれば良い試合かもしれないが.それを示すかのように新潟は覇気が無かった.遠く新潟からきてくれたサポーターのために頑張っていたがチームは球際の勝負にことごとく負けていた.勝負はすぐに見えた.

 そしてファイナル.試合は大阪が局面局面を支配する.特にリバウンドで強さを見せた.そこで競り勝つことによりじわじわと点差を広げる.高松は中川の動きがよく,そこからの展開で攻撃を組み立て,4Qには3点差まで追いついた.
 しかしここで今季参入チームの経験の無さがでた.点差を詰めることに焦ってしまい安易に3Pシュートばかりを狙う.外して点差が開くと更に点差を早く縮めようと3Pシュート・・・.ここからしばらくの間得点をすることさえ出来なくなった.同時に中川の足も止まった.
 結局大阪が順当にbjを2連覇した.大阪は高さ,強さ,速さ,うまさを高いレベルでそろえており,優勝に値するチームだった.


 bjは無事2年目のシーズンを終えた.色々問題はあるし競技レベルの問題もある.しかしこの日のパルマーと中川のマッチアップなどはお金を出して見るに値するプレーだった(自分がガードだったからかもしれないが)し,あの緊迫感は十分に楽しめるものだった.

 これまで他人事だったプロのゲーム(NBA).スター(もちろんジョーダン)がいないと1試合全てを見ることのは苦痛だったし夜なので眠かった.バスケってプロスポーツとして難しいのか?日本人には合わないのか?なんて思っていた.
 しかしリーグに特別なスターはいないbjでも,それが自分のとこ(日本)の出来事になると,レベルに関係なく十分見るに値するものだった.可能性を感じることが出来た.バスケ経験者はスラムダンク世代を中心にかなり多い.その世代をメディア無しで何とか取り込めれば盛り上がりももっと出てくるのではないだろうか?

 少なかったメディアへの露出も,プレイオフは新聞で1/6面を使われて報道されていた(その数日後に日本協会の混乱も伝えられていたが).BSフジも番組を持ってくれている(来年は?).昨年より改善されている部分は多々見られる.各チームの厳しいスポンサー状況も露出増加と共に改善されていくだろう.


 いつか本当に「自慢していいですか?」と言えるようになれれば.