森人 もりと

森では人も生きものも ゆっくり流れる時間を生きています

雪待

2021-11-18 | 日記


 このところやっと陽が出て、青空もみられるようになりました。
 そのぶんグッと冷え込んで、朝はマイナス気温になっています。
 駒ケ岳にうっすらと雪が乗っていました。
 
 今年の地上の降雪はずいぶん遅いです。
 我々にとっては嬉しいことですが、スキー場など雪の観光関連の人たちは心配
 でしょうね。
 そんな地上の人々の悲喜こもごもとは無関係に、今年も予定どおりシベリア
 からお客様が到着しました。オオハクチョウです。



 はるばる何千キロも遠くから、お疲れ様です。
 人の生活圏のこんなに近くの畑に降りたって、食料を探しながら羽を休めて
 います。
 このグループはこの先本州に渡るのか、近くの大沼に留まって越冬するのか
 わかりません。
 オオハクチョウはよく大勢で顔を突き合わせて、ガヤガヤ喋っているようす
 がみられますから、相談して決めるのでしょう。
 
 地球環境が変化しているなかで、今年も変わらず天空の一角から、真っ白で
 2.5メートルもの羽をもったデッカイ生きものがドーッと降りてくると、
 なにかありがたい気持ちになります。と同時に地球はまだ大丈夫なんだと
 ホッとします。



 すぐ近くで、ヤギさんと遊ぶ元気な子たちがいました。
 この子たちもやがて、この自然から遠くへ飛び立っていくのか、ここに留
 まるのかを考える時がくるのでしょう。
 生きものはみんな同じですね。

 空はもうすっかり冬空です。
 雪待の季節です。