昨日の道南は記録的な大雨と雷、それと強風でした。
多くの地域に避難指示がでて、避難所に駈けこんだ人もかなりいたようです。
この辺りは自然災害の少ないところなので、みんな大変だったのでしょうね。
幸いこの森は短い時間の停電はあったものの、倒木被害もなく無事に普段の
生活に戻れました。
今朝小屋のドアを開けて驚きました。
木の葉が見事に全部落ちていて、森の景色が一変していました。
昨日まで四方眼に映るものといえば、紅、黄、緑、茶、のなんとも華やかな
葉っぱの色彩でした。
それが一夜にしてすべてなくなって、スカスカの枝と、やたら広いグレーの
空が広がっていたのです。
一瞬にして変わる不思議な光景は、自然のダイナミズムなどといわれますが
昨日まで観ていたものが、まるで幻想の世界だったように思われます。
すっかり色のなくなった中に、若々しい緑のかたまりが目立っています。
よく見ると、紫陽花が一つだけ昨日の記録的な大嵐にも負けず元気に咲いて
いました。
いや~びっくり!すっ飛んではいませんでした。
もとは下町の植木市で一鉢だけ買ってきたものです。
ひ弱な都会っ子と思いきや、とんでもない。
北海道の土に馴染んで、今や一番強くなったようです。
夏の咲き初めは真っ白ですが、それが鮮やかなブルーになり、涼しくなると
紫がかって、今は緑です。そして雪が降る頃には茶色になります。
昔から、人も生物も「変われるものは強い」といいますが確かなようです。
考えてみれば、人生も一瞬で変わりますね。
よくある話です。
昨日と今日は違う日、まして明日のことはわからない。
ただ、変化を恐れる必要はないでしょう。
変化して良くなることも多々あるのですから。
冬に向かって、変化を楽しみましょう。
次は真っ白になる日がきます。