森人 もりと

森では人も生きものも ゆっくり流れる時間を生きています

小満

2021-05-19 | 日記


 あさって21日は、24節気では小満です。
 小満(しょうまん)なんて聞きなれないものですが、草木が周囲に満ち始める
 の意味だそうです。
 確かにこの森でも、草木や花がどんどん満ちてきています。
 楓も秋の紅葉が人気ですが、こうして見るとこの時季の萌葱色のほうが若々し
 くていいですね。
 年齢によって観る眼が変わるのかもしれませんが。



 小満は知らなくても長野県佐久市の臼田稲荷神社の小満(こまん)祭は有名で
 すから、知る人は多いです。去年も今年もコロナで中止になりましたが、例年
 であれば、千曲川河川敷に300店もの露店が連なる賑やかさです。
 地元の人々は残念でしょうね。
 そうそう、佐久市といえば鼻顔稲荷神社が有名です。
 「はなづらいなりじんじゃ」と呼び、伏見稲荷を筆頭とする日本の五大稲荷のひ
 とつです。
 佐久にはまだまだ有名なものがありますが、なんといっても日本一は、海から
 いちばん遠い地点なのだそうです。いろいろな日本一があるもんですね。
 なんでもいちばんなら自慢できますかね。
 


 また暖かい地方のビワ農家では、小満の時季がいちばんおいしいといいます。
 その昔は、献上琵琶などと言って、都の貴人に献上したそうです。
 実際は搾取されたのかもしれませんが、おいしかったことには違いありません。

 さあ、これからは一雨ごとに緑が深くなっていきます。
 新緑の期間はごく短いです。人も同じです。