森人 もりと

森では人も生きものも ゆっくり流れる時間を生きています

新緑バクハツ

2021-05-12 | 日記


 巷では感染爆発していますが、この森では新緑がバクハツしました。
 キタコブシが咲いて山桜が咲いたとおもったら、他の樹木たちが一斉に新緑の
 雲海をつくりました。
 2~3日前まで、スカスカだった枝はもう見られません。
 さあ、これから半年間はどこを向いても緑、緑の森です。



 バクハツといえば「芸術はバクハツだ!」の岡本太郎さんが想いだされます。
 岡本さんは国内では「変わったオジサン」ですが、海外では芸術家として
 高い評価を得ています。
 明治以降の芸術家で、国際的に高名なのは岡本太郎さんと、草間彌生さん 
 の二人だけでしょうか。
 活躍している若い人は大勢いますので、この先育ってほしいです。
 
 一方、海外で有名な作家はキラ星のごとく大勢います。
 阿部公房さん、三島由紀夫さん、川端康成さん、大江健三郎さん、村上春樹
 さんなどなど。
 カズオ・イシグロさんも血は純粋な日本人ですからね。
 すばらしいです。



 写真は美術芸術の分野ではありませんが、欧米では単なる記録媒体として
 ではなく、新しい表現法として確立されつつあります。
 額装して、絵画のように観るのとは違う方向に進んでいます。

 毎年必ずやってくるこの季節の若葉は、観るものに希望と勇気をもたらして
 くれます。
      新緑や もつたいなくて 帽子とる    太田土男
 年取ると、こんな気持ちよくわかりますね。
 
      新緑が 人のすきまを 埋めてゆく    中田美子
 人と人との距離、いや心の隙間さえ木々の枝に茂った若葉で、埋められてい
 くのでしょう。