4月になってから、暖かい日が続いています。
おかげで湖氷は完全に消え、地面の雪もほぼなくなりました。
やはり最初に咲くのはクロッカスです。
いきなりドッと咲くから、毎年のこととはいえ、嬉しいびっくりです。
近くでは福寿草の方が早く咲く所もありますが、残念ながらこの森には福寿草
はないのです。
順番どおり、水芭蕉が顔をだしました。
成長期の子どものような、若々しい細胞の塊です。
最近になってわかったのですが、実はこの白い花びらが、花ではなく葉っぱが
変形したものだというのです。
それじゃあ花はどこにあるの?と、だれもが考えますよね。
中央にある黄色の円柱が、小さな花の集まっている部分なのだそうです。
いや~無知というか、先入観のおばけというか、植物の白や赤の部分は花であ
ると、きめつけてしまっています。
そういえば、クリスマスのポインセチアも赤い部分は葉っぱでしたね。
まだまだ他にも、あるのでしょうね。
意外なことに、水芭蕉の寿命は人間と同じく数十年もあるそうです。
その間、毎年若々しく更新して、いきいきとした生涯をまっとうします。
なんと力強い生き方でしょう。
いやいや、きのこはもっと強そうです。何もないところに、アッという間に
こんなふうに発生します。
人もまた、そんな一生をおくれたらいいなぁ、と思いました。