森人 もりと

森では人も生きものも ゆっくり流れる時間を生きています

元気な花たち

2021-04-06 | 日記


 4月になってから、暖かい日が続いています。
 おかげで湖氷は完全に消え、地面の雪もほぼなくなりました。
 
 やはり最初に咲くのはクロッカスです。
 いきなりドッと咲くから、毎年のこととはいえ、嬉しいびっくりです。
 近くでは福寿草の方が早く咲く所もありますが、残念ながらこの森には福寿草
 はないのです。



 順番どおり、水芭蕉が顔をだしました。
 成長期の子どものような、若々しい細胞の塊です。
 
 最近になってわかったのですが、実はこの白い花びらが、花ではなく葉っぱが
 変形したものだというのです。
 それじゃあ花はどこにあるの?と、だれもが考えますよね。
 中央にある黄色の円柱が、小さな花の集まっている部分なのだそうです。
 
 いや~無知というか、先入観のおばけというか、植物の白や赤の部分は花であ
 ると、きめつけてしまっています。
 そういえば、クリスマスのポインセチアも赤い部分は葉っぱでしたね。
 まだまだ他にも、あるのでしょうね。



 意外なことに、水芭蕉の寿命は人間と同じく数十年もあるそうです。
 その間、毎年若々しく更新して、いきいきとした生涯をまっとうします。
 なんと力強い生き方でしょう。
 いやいや、きのこはもっと強そうです。何もないところに、アッという間に
 こんなふうに発生します。

 人もまた、そんな一生をおくれたらいいなぁ、と思いました。