森人 もりと

森では人も生きものも ゆっくり流れる時間を生きています

ミツバチさん

2020-06-14 | 日記


 夏至も近づき急に暑くなってきました。
 日中は20℃を超えることも、珍しくはありません。

 沼には大きな魚がウヨウヨ、鮒か鯉か分かりませんがゆったりと泳いで、観るもの
 をおおらかな気持ちにさせてくれます。



 今頃咲くこの花は、アヤメかショウブかカキツバタか分かりませんでしたが、今年
 は意を決して図鑑で調べました。
 どうやら「ヒオウギアヤメ」というのが正しいようです。外の花びらに虎斑模様が
 あるのが特徴とのことでした。
 
 またひとつ利口になって、どうしましょう。



 ミツバチたちにとって、今が一番の稼ぎ時です。
 陽のあるうちは激しく動き回って花粉を採取して、溜まると日に十回以上も巣へ運
 びます。花たちにとっても受粉してくれる大事なお客様ですから、まさに相互扶助
 の関係といえます。
 しかし人間は、ミツバチが頑張って溜めたハチミツがいっぱいになった時、ゴソッ
 と持っていきます。
 ミツバチは「あっ! ない」と思うのでしょうか。
 あるいはなにも感じなくて、ただ本能でまた採取にいくのでしょうか。

 生物や社会の進化は生存競争や闘争によるものだとダーウインさんはいいました。
 いやいや、進化は自発的に助け合う、つまり相互扶助によるものだとクロポトキン
 さんはいいました。
 私にはどちらが正しいか分かりません。
 
 ただミツバチは世界中で急速に減少していて、危機的な状態になっている国もある
 と聞きます。
 原因は病原体、害虫、農薬、ストレスだそうで、特にストレスは温暖化や自然破壊
 ではないかとのこと。そしてこれはハチミツだけではなく農作物に多大な悪影響を
 与えています。
 
 人間はミツバチから搾取するだけでなく、住みよい環境を造ってあげなければ、つ
 まり相互扶助の関係にならなければ、いずれ絶滅するでしょう。

 「オッチャン心配いらね~よ 今やハチミツ味なんかいくらでも人工的に作れるの
 さ 農作物だってドローンでやればいいだけのこと 考え過ぎは身体に毒だよ~」
 という人もいるでしょう。
 でもせめてミツバチ供養塔ぐらいは建てましょうよ。ハチだけにバチが当たりそう。


 
 そういえば、その昔「いずれアヤメか カキツバタ」っていいましたよね。
 今も意味はよく分からないけれど、現状はどうなっているのでしょう。

 日中は暑くても朝晩はグッと冷え込むことがあります。
 まだまだ小さなストーブは離せません。
 でも、一年で一番良い季節を満喫しています。