森人 もりと

森では人も生きものも ゆっくり流れる時間を生きています

鳥の目

2015-10-15 | 日記


 このところ鳥たちの動きが活発です。渡ってきた鳥、これから渡って行く鳥、も
ともとこの地で生まれ育って住んでいる鳥、中には渡り鳥なのに、ここが居心地良
いらしく、住み着いてしまった鳥もいます。皆元気です。

 人も鳥と良く似て二種類です。渡る人と渡らない人です。そして昔から渡らない
人が渡る人より少し偉いとされています。鳥の世界ではどうなのでしょうか。
 
 中島みゆきさんは「人は昔々、鳥だったのかもしれないね~♪こんなにもこんな
にも空が恋しい~♪」と歌っていますが、言い得て妙です。



 鳥を見ていて気付くことがあります。彼らはどんなに遠くからでも、じっと人間
の目を見ています。もちろん人が鳥を見つける遥か前からです。そのくせちょっと
近づくと見ていないふりをします。つまり人は観察されているのです。「このオッ
チャンどんなやつかな?」と。

 冬に向かって冷え込んでいく湖で、鳥たちの目に真摯な生き方を感じます。


                               動(yurugi)