昔に出会う旅

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ドイツ・スイス旅行 18 スイス・ダボスからサンモリッツ フリエラ峠の風景

2014年03月01日 | 海外旅行
南ドイツ・スイス旅行5日目(2013/6/22)、スイス・ダボスのホテルからバスでサンモリッツ駅へ向かい、ベルニナ特急でイタリア・テイラーノ駅までの鉄道の旅でした。(帰りはバスでダボスへ帰りました)

朝7:45、ダボスのホテルを出発、南東方向のフリエラ峠(Fluela pass)を越えてサンモリッツ駅へ到着した約1.5時間のバスの車窓の風景はスイスの大自然を満喫するものでした。

ダボスに連泊し、翌日(旅行6日目)朝もサンモリッツ駅まで同じ道を通ったので、2日間の写真を織り交ぜて掲載しました。

妻の写真に記録されたGPSデータと、google地図の航空写真などから風景写真の場所を興味深く調べるのも楽しいものでした。



スイス政府観光局のサイトにあった地図を拝借、加工して旅の行き先を付け加えました。

この地図は、左下のスイス全図の赤い枠に囲まれた東部エリアを拡大したものです。

前回掲載したハイジの村「マイエンフェルト」、スイス最初の宿泊地ダボス、旅行5日目のコース、ダボス~フリエラ峠~スーシュ~サンモリッツ駅~(ベルニナ特急)~イタリア・テイラーノ~ディアポレッツァ~サンモリッツ~ダボスを記しています。



旅行5日目、まだ明るい夜9時前、ダボスの町の南部にあるホテルのテラスから見た風景です。

建物下にはホテル玄関前のロータリーが見え、その向こうに山の上に向かって伸びるロープウェイが見られます。

ダボスの町を囲む山には多くのスキー場が造られ、スキーリゾートとしても知られており、ここもその一つと思われます。

又、ダボスは、「世界経済フォーラム(ダボス会議)」が毎年開催されることでも知られ、今年、安部首相が出席して注目を集めたニュースにダボスを懐かしく想い出しました。

google地図では、ロープウェイの麓の駅と、ホテルの間にダボス南部の鉄道駅「ダボスプラッツ駅」があり、鉄道からロープウェイへ乗換え、山上のスキー場へ向かう便利な場所のようです。

写真下段は、夕日に照らされた二つの峰の風景で、麓につながるロープウェイの駅や、更に左右の峰に向かって伸びるロープウェイが見られました。

特に雪が多かった年だったためか、左右の山頂付近に残雪が見られました。



よく晴れた2泊目の朝、テラスから見たホテル正面の風景です。

輝く雪山の風景に感動して撮ったものです。(写真下段は雪山を拡大したものです)

標高1,560mのダボスの町では、近くにそびえる少し高い山でも2,000mクラスになるようです。

正面建物の手前にはツアーのバスが駐車しています。



ホテルを出発して約10分、標高2,383mのフリエラ峠(Fluela pass)に向かう上りの道の風景です。

正面のはるか先に白い小さな教会の建物が見え、その右に宿泊施設と思われる大きな建物が続いています。

写真下段は、客席から一段低くなったバスの運転席で、カーナビが左上と、右下に二つもついている不思議な風景でした。

ヨーロッパの複数の国々を廻るツアーも多いようで、一つのカーナビでは対応出来ないのでしょうか。

この日は、妻とバスの客席最前列に座り、残雪の山岳地帯の荒々しい風景を間近に見ることができました。



道路右下に見えた谷川沿いの風景(旅行6日目の写真)です。

google地図には「フリエラ川」とあり、下流にたどって行くとライン川に合流していました。

雪解けの水が勢いよく流れる川のそばに木造の小屋が二つ並び、その左手に数頭の牛が遊んでいます。

肌寒い空気の中で、対岸の斜面が朝日に輝き、すがすがしいスイスの山の風景でした。



道路左手の木造の小屋の前を自転車で走る人が見えます。

ドイツや、スイス各地で、サイクリングする人を多く見かけましたが、さっそうと走る姿に高い峠越えに挑む意気込みが伝わってくるようでした。



写真上段は、三枚上の写真で、バスの正面に見えた小さな教会の建物です。

白い建物の屋根後方にゴシック調の鐘楼が見えます。

住居らしき建物があまり見当たらない地域に教会があるのが不思議でした。

高い山の中腹にも小屋が見え、牧草が茂る山の斜面が広がっていることから、この一帯で牧畜を営む人が集まるのかも知れません。

写真下段は、教会のそばにある宿泊施設と思われる建物の風景です。

ここは、スピンカーブが連続する場所でした。



来た道をふり返って見たダボス方向の風景です。

道路脇や、道路の下に通り過ぎてきた木造り小屋が見え、左上には白い山が雲の上にそびえる雄大な風景がありました。



更に上って行くとフリエラ川の対岸の斜面に水が流れ落ちる風景が見えてきました。

左右にも落ちる水の流れが見え、輝く山上の雪が解けているようです。

初夏6月とは言え、ここはまだ早春の世界です。

この辺りは、既に森林限界を越え、さっきまでの風景とは違ってきました。



写真上段は、道の先が雪山に変わってきた風景です。

坂道の両脇には雪がありませんが、正面の車が停まっている辺りから向こうに白い雪の世界が広がっています。

峠の頂上まで約1Km、この辺りの標高は2,000mを越えているものと思われます。

写真下段は、坂道を上り切った道路脇に四人の男性が立つ風景です。

雪景色の中、何と、彼らは全員半ズボンでした。

ここもスピンカーブが連続する場所でした。



峠に近づき、周囲の山の峰が間近に見える雄大な風景に変わってきました。

晴天となった6/23の写真で、バスの左右には輝く雪山の風景が広がっていました。

スイスの美しい雪山の風景に感動しました。



フリエラ峠の頂上に着くと、右手の山裾に凍った湖が続いていました。

google地図には「ショッテン湖」とあり、ここはフリエラ川の源流と思われます。



「ショッテン湖」の湖畔に建つ宿泊施設です。

壁にHOTEL FLUELA HOSPIZとあり、壁の左には野生ヤギ「アイベックス」と思われる絵(左下の写真も)がありました。

写真右下は、建物を過ぎた道路脇に立っていた標識で、ドイツ語の表記で「フリエラ峠(パス)」と書かれているようです。

写真に写った標識の下の「2383」の意味が分からず、気になっていましたが、冒頭の地図のフリエラ峠の場所にある数字と同じであることから、標高の2,383mと分りました。

私が登った一番高い山は、標高1,954.7mの剣山(徳島県)で、5月には雪が解けているようです。

6月下旬でも湖が凍っているフリエラ峠の風景は、2日後に通ったフルカ峠(Furka Pass)の風景と併せ、雄大なスイスの大自然を実感する思い出深いものでした。