昔に出会う旅

歴史好きの人生は、昔に出会う旅。
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旅の楽しみです。 妻の油絵もご覧下さい。

南九州旅行No.2 心がなごむ「人吉駅前 からくり時計」

2012年05月16日 | 九州の旅
南九州旅行1日目、熊本県人吉市「青井阿蘇神社」の次は、すぐ近くの人吉駅前広場の「からくり時計」見物です。



人吉駅前の風景です。

駅前に三階建ての小さなお城が作られ、「からくり時計」が仕込まれていました。

作動時刻が1時間毎ということで、見計らって来ましたが、連休明けのためか見物人はあまりいませんでした。



小さなお城の前の案内板にあった「からくり時計」の説明図です。

下の説明文の「あらすじ」に対応させてご覧ください。

からくりが始まると1階の四方の窓は、常に解放されていますが、二・三階は各二面の窓から殿様の人形が物語の順に登場します。

■案内板にあった「からくり時計」の説明文です。
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からくり時計
【あらすじ】
 お祭りの日、相良の殿様、城下へ-。
 刻の太鼓の音とともに、からくり時計が作動し、城の一階
 部分から臼太鼓踊り手達が登場。臼太鼓の音に誘われて、
 殿様は庄屋どんに扮して城下見物に行くことに。
 人吉温泉で一汗流し、ごきげんでお城に帰った殿様は、今日
 一日のできごとを想い「天晴れ」と城下を望むのでした・・・。
【作動時刻】
 ◆3月~10月 9時から18時まで(毎時間)
 ◆11月~2月 9時から17時まで(毎時間)
 それぞれ一回の作動時間は3分10秒です。
 なお、上記時刻は平常時の作動時刻ですので、変更される場合があります。
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太鼓の音が始まると、一階の窓が開き、兜と、太鼓を身に着けた人形が輪になってまわり始めます。

説明文にある「臼太鼓」は、当地に古来から伝わるもので、太鼓を打ちながら舞う勇壮な踊りだそうです。

「臼太鼓」のスタイルは、どこか東北に伝わる鹿踊りに似ているように思います。



「庄屋どん」に扮した「相良の殿様」が天守閣から城下を眺めている場面です。

のどかで、楽しそうな音楽と共に現れた殿様は、城下見物にワクワクしているようです。

持っている風呂敷包みの中身は何なのでしょうか?



二階の窓に現れた裸の殿様で、「人吉温泉」で二人の女性に背中を流してもらっている場面のようです。

反対側の窓では女性からお酌をされてお酒を飲む殿様が登場していたようですが、気付かず見逃してしまいました。

お酒は、やはり「球磨焼酎」だったのでしょうか?



殿様が、天守閣三階に登場した最後の場面です。

うまい酒と、温泉に満足した殿様がお城に戻り、「あっぱれじゃ!」とでも言っているのでしょうか。



最後の「相良の殿様」をズームで撮った写真ですが、お気の毒に右手に持つ扇子がこわれているようです。

1日10回、1時間毎に登場するハードスケジュールの中で、こわれた扇子を楽しそうに振っている殿様に元気をもらいました。