昔に出会う旅

歴史好きの人生は、昔に出会う旅。
何気ないものに意外な歴史を見つけるのも
旅の楽しみです。 妻の油絵もご覧下さい。

唐桑半島の奇岩が続く「半造」の海岸

2008年01月12日 | 東北地方の旅

宮城県気仙沼市にある唐桑半島の「半造」の駐車場にあった「巨釜・半造」の観光案内図です。
向って左の「巨釜」の駐車場から右の「半造」の駐車場に車で移動し、見物を再開しました。

■案内板の左下隅にある案内文を転記します。
半造の見どころ
この一帯は、海の資源が豊富なことろであわび等の海産物の恵みで生活をし繁昌したことからこの地を明治後半まで「繁昌」と呼んでいました。
この後繁昌を「半造」となまりかけて現在の呼び名となりました。また、釜の半分だけ完成したような形なのでこう呼ばれるようになったと言われています。
案内板の横、小道を下ると約2Kmおよそ徒歩40分で半造を一周できる遊歩道があり東風穴・トンネル岩など雄大な海岸美を楽しめます。
また巨釜へは前田浜・海中公園を眼下に遊歩道が整備されており、約1Kmおよそ徒歩20分の道のりです。



遊歩道を進んで行くと入り江があり、岩壁の下に荒波が打ち寄せています。
朝日に輝くこの美しい景色に心がすがすがしくなりました。

案内板にある「狙板岩」「トンネル岩」などどこにあるのかよく分りませんでした。



「潮吹岩」です。
下半分が無くなった「案内板」があり分りましたが、一部しか読めませんでした。
「潮吹岩」の案内板には「折り重なる岩の根元に波がぶつかると、岩と岩の隙間から妙音と共に潮が吹き上げ・・・」とあり、以下はなくなって読めません。

写真では、岩の穴の周りが茶色になっており、潮が噴き出た痕のようです。
穴の中から波の音がしていましたが、潮吹きはありませんでした。
かなりの荒波でないとムリなのでしょうか。



「潮吹き穴」の中をのぞいてみました。
どうも潮が出てくる感じはありません。



「東風穴(こちあな)」だそうで、チョット風流な名が付けられています。
太平洋からの「東風」がつくる荒波の打ち寄せる圧力で、地下から圧縮された空気が噴き出てくるものと思われます。
「潮吹き穴」の近くにあり、原理は同じようです。
どこからともなく音が響いていましたが、どんな音か忘れてしまいました。



すぐ近くの別な場所にも二つ「東風穴」がありました。
少し小さな穴でした。



奇岩が続く海岸そばの景色です。
マーガレットのような花が咲いていました。
この地方に咲く海辺の秋の花で、「浜菊」のようです。
「浜菊」白く大きな花と、肉厚でツヤのある葉が特徴で、茨城県から北の本州太平洋側に分布しているようです。
唐桑半島「巨釜・半造」の海岸のあちこちに咲き乱れていました。


荒々しい波が押し寄せる岩だらけの海岸です。
黒っぽい岩ですが、資料によると大理石かも知れません。



「トド岩」がありました。
ウミネコが群がっていました。

■案内板を転記します。
「トド岩」
トド(アシカ科)は、太平洋北部に繁殖し、千島列島、北海道北部などで見られる海獣ですが、潮流に乗って南下したものがこの岩で身を休ませていることがあるのでトド岩と云われている。



海岸の急な斜面に「浜菊」が咲き、巨石のある美しい海の景色は最高です。



岩壁の下を見た景色です。
波間が上下する辺りの岩の色が赤紫に見えます。
ひとつ上の写真にも見えますが、この辺り一帯でよく見られました。
なぜこんな色になるのか分りませんが、とても不思議です。



半造の半島から南を見た景色です。
手前の岩の周りに白波が見え、向こうには岩礁・小島が並び、とてもいい景色です。