加賀の旅人

郷土の凧と歴史の狭間に埋もれた凧の歴史を尋ねる旅人です。

令和3年 3・11凧絆プロジェクト(5)

2021年03月11日 | 3・11 凧絆プロジェクト

令和3年3月11日 東日本大震災から10年です。各地で震災慰霊の行事が行われています。

慰霊のための連凧は2011年から作り始め、毎年10枚ずつ繋ぎ、今年2021年で110枚となりました。
最後まで続けられたのは、震災で犠牲になられた方々への慰霊のためです。
阪神淡路大震災で被災児童へのプレゼント凧作りを行ってきましたが、今回の地震の被災地は一度も訪れたことがないため、何かしたいという思いから連凧を作るきっかけとなりました。
連凧に書かれた一文字は
2011年:絆、2012年:祈、2013年:ニコニコマーク、2014年:夢、
2015年:友、2016年:希、2017年望、2018年:愛、2019年:繋、
2020年:結、2021年:絆 です。

昨日に続き今日も慰霊の凧揚げです。朝から晴天ですが風は微風で凧揚げには向きません。昼過ぎから少し風が吹いて2~3m/sの風になりました。
午後から昨日揚げた海浜公園に行き、弱風用の「鎮魂」の凧を揚げましたが、風が弱く上空で停止してくれません。

2時ごろから3m/s位の風が吹いてきました。連凧110枚を全て延ばすと公園の端から端まで伸びました。
先頭凧を上に持ち上げると先頭のほうがざわざわと揚がりたいような動きだったので、思い切って引くと先頭からゆっくりと揚がっていき、周りにいた人たちからは「オー!!」と歓声が聞こえました。
全体が持ち上がり連凧は上がる角度は低いのですが青い空に吸い込まれるように揚がっています。




思い起こせばこの10年で満足に揚がった年はありませんでした。ある時は雨、雪、そして強風に泣かされた10年でしたが、今回の連凧揚げは最高の凧揚げとなりました。
きっと被災され犠牲となられた方が空から引き上げてくれたのでしょうか。
30分位揚げて連凧を降納しました。

良い風なので「鎮魂」の凧を揚げましたが海岸の松林の影響で高く揚がりません。糸を長く伸ばし一気に引くと高い位置で静止しました。




凧が揚がった方向は東北ではなく南西の方角でしたが、東北地方の方には思いは通じたのではないでしょうか。

コロナが落ち着いた時に東北地方の海岸で慰霊の凧を揚げたい。
そのためには健康が一番、これが今年の目標でもあります。

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