隊長のブログ

元商社マン。趣味:ヒップホップダンス、ジャズダンス、日舞(新舞踊)、旅行、映画、スポーツ観戦。阪神タイガースのファン。

街歩き 第61回 『小石川七福神巡り 「毘沙門天」』

2018年03月30日 | まち歩き

隊長の地元:東京都文京区内や近隣を散策する「街歩き」シリーズの第61回は、『小石川七福神巡り毘沙門天(びしゃもんてん)」』をお送りします。


「恵比寿様 (えびすさま)」、「大黒天 (だいこくてん)」、「弁財天 (べんざいてん)」、「毘沙門天( びしゃもんてん)」、「福禄寿 (ふくろくじゅ)」、「寿老人 (じゅろうじん)」、「布袋尊 (ほていそん)」からなる「七福神 (ひちふくじん)」は、江戸中期から庶民の信仰の対象とされて来ました


日本各地にある「七福神」、東京では「日本橋七福神」が有名ですが、隊長の地元・文京区にも平成七年に発足した「小石川七福神」があります。


年明けのまだ寒い頃に、東京ドームシティにある 「福禄寿」 を訪れて以来、中断していましたが、観桜を兼ねて残りを巡りました。


午前10時半に文京区本郷の我が家を出発し、桜の花が満開の 「櫻木神社」 の前を過ぎ、春日通りを白山通りまで下ります。


最初に訪れたのが、「こんにゃくえんま」で知られる、文京区小石川の「源覚寺 (げんかくじ)」です。

 

宝暦 (1751~64年) の頃、眼病を患った老婆に、閻魔 (えんま) 大王が自身の右目を与えて治し、老婆は感謝して好物の「こんにゃく」を断ち、供え続けたとされています。以来、「こんにゃくえんま」と呼ばれ、広く信仰を集めています。


境内正面「閻魔堂」の右手奥のお堂に祀られているのが、「毘沙門天 (びしゃもんてん) 」。

 

 


「毘沙門天」は、別名を多聞天とも言い、仏教の守護神四天王の一尊でもあり、憤怒の形相に甲冑をつけ、左手には福を与える宝塔を捧げ、右手には外敵を打ち砕く鉾槍を持ち、人々に勇気と威光の徳を与える神です。


お堂の木彫像は、以前から拝されていた絵図に変わる尊像です。

 


2012年7月の 『文京ほおずき市』 で訪れた時も、今年元日に 『御朱印巡り』 で訪れた時も、境内は大混雑でした。


この日は、参詣客が少なく、ゆっくりと散策出来ました。


「毘沙門天」の奥にある「塩地蔵尊」は、二体で一組のお地蔵さまです。お地蔵さまの体に塩をつけてお祈りすると、体の同じ部分の病気が治るといわれています。

 

 

「塩」ということで、お相撲さんもお参りに来るそうです。


本堂の向かいにあるのが「汎太平洋の鐘 (PAN PACIFIC BELL)」。

 


元禄3年に鋳造された源覚寺の釣り鐘は、かつて、サイパンの南洋寺に送られ、太平洋戦争をへて平和のシンボルとして再び源覚寺に帰ってきました。このニュースはマスコミでも取り上げられ話題となりました。 

 

 


本堂の手前には、「お百度石」がありました。

 

 


同寺を訪れるのは、三度目ですが、訪れる度に感じるのは、祀られているのが、えんま様や毘沙門天など、権威のある神様でない故に、庶民の信仰の拠り所として、存在が貴重だったことです。


巣鴨の 「とげぬき地蔵」 と、似たような存在だったのでしょう。


御朱印と「小石川七福神」スタンプを頂けるのは、本堂手間の「お札所」。


“蒟蒻閻魔 (こんにゃくえんま) ” の御朱印は、お正月に頂いているので、今回は「毘沙門天」の御朱印を拝受しました。納経料は、300円。

 

墨書きして頂いたのは、右側に「参拝させていただきました」を意味する「奉拝」の文字と参拝日。中央は、「毘沙門天」。左下に、「源覚寺」。押印は、右上に三宝印。中央に梵字(ぼんじ)ベイの毘沙門天を表す印。左上に、「小石川七福神」の印。左下に「源覚寺印」の寺院印。

 

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尚、これまでに拝受した御朱印の数は、18です。


詳細は、こちらの記事一覧を、ご参照下さい


御朱印を書いて頂いている間に、「お札所」に置いてある「小石川七福神」のスタンプを自分で押印しました。

 


「源覚寺」を出て、文京区小石川の「善光寺 (ぜんこうじ) 坂」を、徳川将軍家の菩提寺「傳通院 (でんつういん) 」方向へ上がります。


坂の手前にあるのが、慶長7 (1602) 年創建の「月参堂 善光寺(がっさんどう ぜんこうじ)」。正式名称は、浄土宗 礫川山 縁受院 善光寺。

 

 


傳通院の塔頭として縁受院と称され、明治17 (1884) 年「善光寺」と改称し、信州善光寺の分院となりました。

 

 


「善光寺」のお隣が、「慈眼院 (じげんいん)・沢蔵司稲荷 (たくぞうすいなり)」。正式名称は、浄土宗 無量山 慈眼院。

 

 


元和6 (1620) 年に、伝通院塔頭寺院として現在地に創建されました。 傳通院の学寮に沢蔵司という修行僧がいて、僅か3年で宗義を極めたそうです。

 


ある日学寮長の夢の中に現れ、「余は千代田城の内の稲荷大明神である。かねて勉強をしたいと思っていた長年の希望ここに達した。今より元の神に帰るが、長く当山 (傳通院) を守護して、恩に報いる」と告げて暁の雲に隠れたという。

 

 


そこで傳通院の住職は、境内に沢蔵司稲荷を祀ったと云われています。

 

 


★ 続きは、『小石川七福神巡り「大黒天」「布袋尊」』で ★

 


==「街歩き」バックナンバー==
http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/c/c2c437caab6ac1e2be19246ef261eea9

第1回~45回  省略

第46回 2017/5/10 『植え込みに咲くツツジの生命力』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/68059140019e0dd5d03a73f46b91cad2

第47回 2017/8/15 『今年も「大横丁通り納涼祭」でホロ酔いに』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/5c8e48ff1852bf98fd1bd5a27c72088c

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第59回 2018/3/18 『「本郷薬師」と「十一面観音菩薩」』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/5d0516d8a7eaa0e1ded72d449a97f3de

第60回 2018/3/23 『御朱印巡り「妻戀神社」』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/7a1727af1df30b99693d13c8991f5ac9


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