隊長が、観賞した「テレビ番組」を紹介するシリーズの第617回は、『ドラマ 「母の待つ里」』をお送りします。
『母の待つ里』は、NHK BSプレミアム4Kの特集ドラマとして、8月16日と8月23日に放送されたドラマです。全4話。
原作は、2022年1月に新潮社から発行された、浅田次郎の同名の小説。
「隊長のブログ」で取り上げた、浅田次郎さん原作小説の映像化作品は;
1999年6月公開 映画 『鉄道員(ぽっぽや)』 、
2017年9月放送 ドラマ 『琥珀』 が、あります。
脚本:一色伸幸。
出演者:中井貴一、松嶋菜々子、佐々木蔵之介、宮本信子、満島真之介、伊武雅刀、坂井真紀、鶴見辰吾、根岸季衣、ほか。
ブログでは、中井貴一さんが出演する作品・番組を、これで13本を紹介したことになります。詳細は、こちらをご参照下さい 。
あらすじ:仕事に邁進し、「独身」を貫いてきた大企業の社長・松永徹(中井貴一)。認知症になった母(根岸季衣)に、娘として「別れ」を告げられなかった医師・古賀夏生(松嶋菜々子)。
定年後、妻に離婚を突きつけられ「居場所」を失った男・室田精一(佐々木蔵之介)。
都会で“孤独”を抱えた彼らの元に、ある日、「ふしぎな村」への招待状が届きました。彼らを待ち受けるのは、ひとりの年老いた「母」・ちよ(宮本信子)。ちよは、彼らを実の子供の様に接してくれます。しかし、母の人生にいったい何があったのか、「子供たち」は誰も知りません。。。
感想:隊長のドラマに対する持論は、「原作のある作品は、原作より面白くない可能性が高い」と言うものです。理由は、脚本家・演出家が原作より面白いドラマを創ろうとオリジナリティを発揮してしまい、原作の良さを殺してしまうからです。
しかし、本ドラマのスタッフは、人間味溢れる数々の作品を発表している浅田次郎さんをリスペクトしているのでしょうね。「母」・ちよのセリフの細かい部分まで、原作を充実に再現しているので、素晴らしい作品となっています。
原作は、ミステリアス・ファンタジーと呼べる物ですが、『鉄道員(ぽっぽや)』の世界観と似ていますね。
さすがNHK。キャスティングも、それぞれの登場人物のキャラクターに、見事に嵌っています。特に宮本信子さんの演技は秀逸でした。
ロケ地となった岩手県遠野市の美しい自然風景も、 BS4Kの画面に映えます。
中井貴一さん演じる松永徹が、劇中何度も呟いた「お母さん、あなたは一体誰なんですか?」の謎は、ラストシーンで、解けたことになっていますが、隊長的には、「ふしぎな村」を運営していたカード会社の謎は、解けませんでした。
電話をすると必ず応対に出る女性コンシェルジュ・吉野の正体は、生身の人間なのか? それとも、AIだったのか。
ここは、ぜひ浅田次郎さんに続編を書いてもらいたいものです。
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